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●2006年型FJR1300A FJR1300AS
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2005年9月29日
クラッチ操作不要のYCC-S搭載などでツアラー機能を向上
2006年モデル ヤマハスポーツ「FJR1300A」「FJR1300AS」について
ヤマハ発動機(株)は、水冷4ストロークDOHC・並列4気筒4バルブ1300cc・FI採用エンジンを搭載し“欧州縦断ツアラー”としての高い性能で人気の「FJR1300A」の2006年モデルを設定、また新たに上級機種として「FJR1300AS」を設定し発売する。10月1日から開催の「パリ・ショー」(Mondial du Deux Roues 2005)で出展する。
なお「FJR1300AS」には、クラッチ操作なしでシフトチェンジが可能なYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を装備してツーリング機能を向上させている。
名称:ヤマハスポーツ「FJR1300A」「FJR1300AS」
発売日:2005年10月以降(欧州の各販売会社により異なります)
●カラーリング
◎「FJR1300A」
ブルーイッシュシルバー4
イエローイッシュグレイメタリック9
ダークパープリッシュブルーメタリックU
◎「FJR1300AS」
ブルーイッシュシルバー4
イエローイッシュグレイメタリック9
ダークパープリッシュブルーメタリックU
販売計画:9,200台(シリーズ合計、EU圏内、2006年)
《市場背景と製品概要》
欧州での大排気量ツアラー(751cc 以上)市場は、2000 年頃までは年間2万台前後で推移していたが、01年以降年間3万台規模に拡大、この市場拡大の牽引役となったのが01年にヤマハが投入したFJR1300 である。
FJR1300 は《タンデムで10 日間3,000km レベル》のツーリング用途に呼応する優れた性能、高速巡航性、充実の装備に加えて“スポーツGT”と呼ばれる俊敏な運動性能をも合わせ持つキャラクターが高く支持された。ツアラーからの代替、他カテゴリーからの乗換を含め幅広いユーザーの支持を得ている。(ABS 装備の「FJR1300A」は03年から設定)
今回の06年モデルは、上記実績を背景に、FJR1300 ならではの「優れたエンジン性能」「高次元の走りの基本性能」の持ち味を継承し“世界水準の欧州縦断ツアラー”をコンセプトに熟成を図った製品である。この意図に沿い随所に最新技術を投入し、1)環境性能と走行性能の調和、2)快適性&安心感の向上、3)先進技術投入による利便性向上などを図った。
とくに「FJR1300AS」に搭載のYCC-S は、クラッチ操作を全て電子制御で自動化するシステムで煩雑なクラッチ操作が不要。スムーズな加減速特性を達成し、ギアチェンジのショックが殆どない快適な乗り心地を実現している。
《主な変更点と特徴》
■エンジン関連
1) YCC-S (Yamaha Chip Controlled Shift)の採用(FJR1300AS のみ)
マン・マシン・インターフェイスを最新電子制御技術で具現化するヤマハの新たな技術思想、“ジェニック”(G.E.N.I.C.H.)から生まれた新フィーチャー、YCC-S を採用した。ツアラーとしてのラグジュアリー性を高め、スポーティな走行をサポートし、また市街地渋滞走行での煩雑なクラッチ操作を解消するために新開発したシステムである。YCC-S 標準装備の「FJR1300AS」ではクラッチレバーの装備はなく、ギア操作は従来のシフトぺダル位置にあるフットシフトスイッチで行い、切り替えモードスイッチで左スイッチボックスのハンドシフトスイッチの追加選択が可能、何れかで操作する。
従来のクラッチ操作は不要となり、YCC-S はエンジン回転数とスロットル開度に応じてクラッチの動きを最適に制御し、微速発進から加速、減速、全開加速まで各状況に応じスムーズな走行性を引き出している。YCC-S のECU へは走行中、エンジン回転数、車速、ギアポジション、スロットルポジションセンサー(TPS)などからの情報が常に伝達され、ライダーのギア選定に対し瞬時に演算処理を行いクラッチ系とシフト系へ作動指示を行う。
クラッチ系では、クラッチアクチュエータがプッシュレバーを動かし最適なクラッチストローク状態を作りだす。一方シフト系ではシフトアクチュエータがシフターを作動させ、スムーズかつ効率的なギアの入れ替えを行う。さらにシフトアップ時には、点火時期を最適化してエンジン回転数を調整し、効率的で滑らかなギアチェンジを促進する。
なおYCC-S はFI制御、ABS制御の情報もリンクさせて優れた快適性を得ている。また「自動シフトアップ&ダウン」の機能は織り込まずライダーが積極的にシフト操作を楽しめるものとした。このYCC-S 搭載により1)市街地走行時での煩雑なクラッチ操作解消、2)スムーズな加減速特性、3)ギアチェンジ時車体挙動の大幅低減と快適な乗り心地、4)シフト操作利便性拡大(ハンド操作の選択肢追加)、などのメリットを生み出した。
2)ヒーター付きO2 センサー採用
現行モデルの【FI+排気2次空気導入+三元触媒】をベースに、排気系及び制御系に新アイテムを織り込み優れた排ガス性能を達成した。まずエキゾーストチャンバー部のハニカム触媒はプラチナ及びロジウムのコーティング量をアップ、さらに新たにサイレンサー部にハニカム触媒を配置してより浄化機能を高めた。また制御系では、ヒーター付きO2センサーを採用。暖機運転直後など排ガス温度が比較的低いときの感知能力を向上させ、ECU へのフィードバック領域を拡大し、より良好な燃料供給を実現。これらにより、欧州規制値(EU-3)を余裕をもってクリアーする優れた環境性能を実現した。
3)新形状ラジエター及びインレット形状変更
ラジエター形状は現行のフラット型に替えて、ツインファン装着のラウンドタイプに変更し、渋滞時の排熱性向上を図った。またラジエター熱のライダーへの影響を最小限に抑えるため、エアインレット及び遮熱板を追加し、車体内部の熱流れを大幅に改善した。
■車体関連
1)ライダープロテクション効果の向上
優れたライダープロテクション効果を得るため、電動可動式スクリーンの可動幅を現行の80mmから130mmに(従来比60%アップ)拡大した。またライダーの膝や腹部廻りの走行風巻き込みを抑止するため可動式ミドルカウル(サイドカウルバイザー、幅方向30mm2段階調整可能)を新たに採用し、良好なライダープロテクション効果を達成した。
2)可変ライディングポジション機能
ハンドル位置、シート高を調整できる可変ライディングポジションを採用。ハンドルは前後方向に3段階(前後方向合計11mm)調整可能、またメインシートは上下方向に2段階(20mm)アジャスタブル式とした。
3)ユニファイドブレーキシステムの採用
優れたブレーキフィーリングを達成するため、リアブレーキの油圧に応じてフロント側のブレーキ油圧を発生させるユニファイドブレーキシステムを採用。ABSとの相乗効果で優れたツーリング機能を実現している。
フロント4ポットキャリパーの中で、リアブレーキ操作に連動するのは、右下側の対向ピストンである。フロントブレーキ操作では、残りの6個のピストン(右側キャリパー上側の対向ピストン、及び左側4個)が作動して優れた制動力を引き出している。
4)ボディデザイン一新、その他変更点
このほか、1)“インテリジェント・ハイパフォーマンス・ツアラー”を主張する新ボディデザイン、2)新作リアフレーム、3)グレード感が高く視認性に優れた新作メーター(走行時の瞬間燃費計と平均燃費計、及び外気温表示機能付き)、4)前後ホワイトレンズ採用フラッシャー、5)新作ヘッドライト(手元光軸調整ノブ付き)、6)新作テールライト、7)12V電源ソケット装備、8)グリップウォーマー装備(FJR1300ASのみ採用)などが変更点となっている。
■2006年モデルヤマハスポーツ「FJR1300A」「FJR1300AS」主要諸元
【】内は「FJR1300AS」
全長×全幅×全高2,230mm×750【745】mm×Low=1,315mm〜High=1,450mm
シート高800mm
軸間距離1,545mm
乾燥重量264kg【268kg】
原動機種類水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列並列4気筒
総排気量1,298cm3
内径×行程79.0×66.2mm
圧縮比10.8:1
最高出力105.5kW(143.4 PS)/8,000 r/min
最大トルク134.4 Nm(13.7 kg-m)/7,000 r/min
始動方式セル式
燃料タンク容量25L
燃料供給電子制御フュエルインジェクション
タイヤサイズ 120/70ZR-17 58W/180/55ZR-17 73W
■■■以下、パリショー発表の主要諸元
■2006 FJR1300A/AS
●ENGINE
Type Liquid cooled, in-line 4-cylinder, 16-valves, DOHC
Displacement 1,298cc
Bore and stroke 79.0 x 66.2mm
Compression Ratio 10.8:1
Max. power 105.5 kW (143.5 HP) @ 8,000 rpm
Max. torque 134.4 Nm (13.7 kg-m) @ 7,000 rpm
Lubrication Wet sump
Carburettor/Fuel supply Electronic fuel injection
Clutch type Wet, multiple-disc
Ignition TCI
Starter system Electric
Transmission Constant mesh, 5-speed
Final transmission Shaft
Primary reduction ratio 1.563
Secondary reduction ratio 2.773
Gear ratio: 1st, 2nd, 3rd, 4th, 5th 2.529, 1.773, 1.348, 1.077, 0.929
●CHASSIS
Frame Aluminium, diamond shaped
Front suspension Telescopic forks, φ48mm
Front wheel travel 135mm
Rear suspension Link-type swingarm
Rear wheel travel 125mm
Caster angle 26°
Trial 109 mm
Front brake Dual discs, φ320mm
Rear brake Single disc, φ282mm
Front tyre 120/70 ZR17M/C (58W)
Rear tyre 180/55 ZR17M/C (73W)
●DIMENSIONS
Overall length 2,240mm
Overall width 745mm
Overall height 1,330mm
Seat height 805mm
Wheelbase 1,550mm
Min. ground clearance 135mm
Dry weight A=264kg/AS=268kg
Fuel tank capacity (reserve) 25 litres
Oil capacity 4.9 litres
Specifications are subject to change without notice, in accordance with national regulation and legislations
<以上>
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