☆ドゥカティがアプリリア買収?

 ドゥカティジャパンより7月9日、ドゥカティ社がアプリリアグループの買収に向けて動き出したとの発表があった。現段階では、ドゥカティ側がアプリリア側に対し、過半数の株の獲得を申し出た、というだけである。アプリリア側の公式反応はまだない。実際にどうなるかは分からないわけだが、イタリアンブランド再編の可能性がある。
 考えてみれば、ドゥカティというブランドも紆余曲折の道をたどってきたものだ。1926年の設立当初は電機部品メーカー。戦後1946年より原動機付き自転車搭載用の小型エンジン製造を開始し、1953年にバイク関係部門をドゥカティメカニカ社として独立させる。翌年にはかの奇才技師ファビオ・タリオーニが入社し、やがて吸排気バルブの強制開閉機構デスモドロミックを組み込んだエンジンが生まれることになる。
 そうしてひとつの栄光時代が築かれていくわけだが、日本メーカーへの対抗に苦慮するなどから不振時代が訪れ、1983年にカジバ社の傘下に入る。1988年の851に始まる水冷エンジン系をデビューさせるなど新たなトレンドを築くが、やがてまたも経営不振に陥る。1996年、ドゥカティブランドはアメリカの投資会社TPG(テキサス・パシフィック・グループ)に買い取られ、現在のドゥカティモーターホールディングS.p.A社となっている。
 つまり、今までは他の会社に取り込まれていたドゥカティであるが、今回は逆だ。他社を取り込もうとしている。現在のドゥカティ社の経営状態がが好調であるということだろう。
 さて、これからどうなるのか、注意深く見守っていきたい。
 以下に、ドゥカティジャパンより発表されたリリースを、ほぼそのまま掲載する。

*************以下ドゥカティジャパンのリリース***********

●ドゥカティ社、アプリリア株の過半数を獲得する申し出を発表

2004年7月7日:イタリア ボローニャ
 高性能モーターサイクルのリーディングメーカーであるドゥカティモーターホールディングS.p.A社は本日、アプリリアグループの過半数の株の獲得を申し出たことを発表した。
 この申し出は、長年にわたり二輪市場において成功と努力を積み重ねてきたアプリリアのリーダーとしての役割の再建に向け、アプリリアの最近の財政危機を解決しようとするものである。
 この計画は、イタリアの二輪産業の融合を促進したいという願いに基づいている。ヨーロッパで初の試みとなるこの新しいグループは、それぞれのブランドが持つ特殊性と強さ、各社の能力の結合がもたらす規模の経済と技術的な優位性により、グローバルレベルで十分な競争力を持つことになるであろう。

『これは長期にわたる産業プロジェクトである』。
 ドゥカティモーターホールディング社の会長兼CEOであるフェデリコ・ミノーリは語る。『我々は単なる投資家ではない。世界規模でのイタリアンバイクの成功というパッションに突き動かされているのだ。それぞれのブランドの製品、歴史そしてテリトリーといった異なったアイデンティティを尊重し強化してゆくことが成功の鍵であり、そのためにはそれぞれの生産サイトも維持してゆくことになるであろう。今までに蓄積してきた双方のテクノロジーや実質的な資産を、無駄な重複を廃しながら統合化を図ることで密着した開発計画を可能とさせ、テクノロジーとイノベーションへの有効な投資努力をしてゆきたい。統合化後の各ブランドは、特に海外に於いて強力なマーケット浸透力をもつであろう。これは、購買と管理組織はもとより、販売体制やディストリビューションチャンネルにも相乗効果として表れて行くこととなる。我々ドゥカティの建て直しの経験がプロジェクトの成功への自信となっている。また、イタリアの温かさとパッションを誇りを持って常に世界の二輪業界に発信してきた二輪セクターに対する責任を自覚している』。
 1926年の創立以来、ドゥカティモーターホールディング S.p.A.社はユニークなエンジンと刷新的なデザイン、先進的な技術を特色としたレース色の濃いバイクを製造してきた。過去13回の世界スーパーバイク選手権のうち11回タイトルを奪取しており、その他個別の選手権においても多くの勝利を収めている。仕様・デザインの異なる5つのファミリー(スーパーバイク・スーパースポーツ・モンスター・スポーツツーリング・ムルティストラーダ)から成るモーターサイクルを生産しており、西ヨーロッパ・北アメリカ市場を中心に世界40ヶ国以上の国で販売されている。ドゥカティについてのより詳しい情報は、ドゥカティ本社ウェブサイトhttp://www.ducati.comへ。
(当リリース内の報告は予測に基づくものが含まれている為、実際の結果と相違する可能性がある事をあらかじめご了承ください。)

<以上>