☆ヤマハが2003年MotoGP計画を発表

 ヤマハより、2003年シーズンにおけるMotoGPレース活動の概要が発表された。ヤマハのホームページにも記載されている事項だが、ホンダのレポートと対比するたに、あえてここに表示する。
 2002年シーズンの終盤にホンダRC211Vで大活躍したA.バロス、アプリリアで250ccのチャンピオンを獲得したM.メランドリ選手が来期はYZR-M1を駆るところが注目。さて、中野真矢選手は……??? とにかく、MotoGPの2年目となる来シーズンに向け、有力選手が各チーム間を大きく異動することが予想されるこのシーズンオフの場外バトルが、いよいよ始まった。
****************以下ヤマハののリリース**************
2002年11月4日
2003年モトGP世界選手権 ヤマハチーム体制について

 2003年モトGP世界選手権に関し、ヤマハはこのほどスペインが本拠地の煙草会社、アルタディスとスポンサー契約を締結した。アルタディスの2種類の有名な煙草ブランドが、2003年と2004年のモトGP世界選手権で、ヤマハファクトリーのメインスポンサーとなる。

 ヤマハ・ファクトリー・チームのチーム名はフォルトゥナ・ヤマハ。フォルトゥナはスペイン最大の煙草ブランドで、他の国々でも広く販売されている。また国際的に有名なゴロワーズ・ブランドをチーム名に冠すゴロワーズ・ヤマハ・チームは、技術面でファクトリーのフル・サポートを受け、ヤマハとアルタディスの契約のもと、運営はこれまで通りテック3により行われる。
フォルトゥナ・ヤマハ・チーム

 フォルトゥナ・ヤマハ・チームのエースはスペイン人のカルロス・チェカ選手。ハード・アタックで知られるチェカ選手は現在30歳。2002年シーズンはランキング5位を獲得し、来年度はヤマハで5年目、YZR-M1で2年目のシーズンを迎えることになる。チェカ選手のチームメイトとなるのがイタリアの20歳、マルコ・メランドリ選手。2002年シーズンにGP250ccクラスのチャンピオンを獲得し、来年は最高峰クラスへステップアップしてヤマハの4ストローク・マシンYZR-M1を駆る。同じように250ccクラスからステップアップしたM.ビアッジ、L.カピロッシ、V.ロッシ、O.ジャック、加藤大治郎らに続く形だ。

ゴロワーズ・ヤマハ・チーム
 ゴロワーズ・ヤマハ・チームは新たにブラジル人のアレックス・バロス選手を迎え、フルファクトリーのYZR-M1を走らせる。ベテランのバロス選手は2002年シーズンも常に注目を集める走りを見せており、とくにシーズン途中で4ストローク・マシンに乗り換えてからの活躍は目覚ましい。また2000年の250ccチャンピオンで、長年にわたりゴロワーズ・チームから出場してきたフランス人ライダー、オリビエ・ジャック選手がバロス選手のチームメイトとなる。

リン・ジャービス談話(ヤマハ・モーター・レーシングB.V.マネジング・ダイレクター)
「アルタディス社と契約を結ぶことができたことは大変喜ばしい。アルタディス社はまさに革新的、画期的な企業で、これまでも長年にわたりスポンサーとしてグランプリに貢献し続けてくれた。これから我々は、ともに実りの多いパートナーシップを築いていきたいと考えている。アルタディスとの契約のもとに運営されるふたつのチームを通して、ヤマハおよびアルタディスは、サーキットばかりでなく一般市場でも互いの目標を達成できるものと信じている。
 ライダーの体制も、若さあふれるモトGPルーキーから長年の経験を積んだベテランまでが揃う力強い布陣となった。チェカ選手には、自分自身のポテンシャルを存分に発揮し、YZR-M1の開発面で次のステージへと導いてくれることを期待している。メランドリ選手は将来を見据えての新たな加入という訳だが、既にその才能や決意を我々に示してくれている。
 ゴロワーズ・ヤマハ・チームもまたバロス選手という素晴らしいライダーを新しくむかえることが出来た。2002年は目を見張るような大活躍を果たしており、彼のGPでの豊富な経験が必ずや我々チームに貢献してくれるに違いない。ジャック選手もまたYZR-M1の開発に引き続き貢献し、レースでは持ち前のアグレッシブさを発揮して勝利を狙っていけると思う」

ダビデ・ブリビオ談話(ヤマハ・ファクトリー・チーム・監督)
「アルタディス社に感謝し、2003年と2004年、ともに同じ目標をもって戦いに臨んでいきたい。必ずや実りの多い2シーズンとなることだろう。
 チェカ選手は来年の課題を自分自身でよく承知している。ヤマハは彼に絶大な信頼をおいており、来シーズンはシリーズを戦う上で重要となる速さと安定性との絶妙なバランスを見せてくれるものと信じている。また、メランドリ選手の加入はとても楽しみなことで、我々としては彼の次なるステップを手助けしたい思いもある。彼は20歳の若さですでに大きな成功を収めたライダー。さらに次へ進むために、少しでも早くYZR-M1に慣れるための最高の環境作りを目指すつもりだ。クルー・チーフのフィオレンツォ・ファナリをはじめ経験豊富なチームクルーが彼を担当する予定だ」

エルベ・ポンシャラル談話(ゴロワーズ・ヤマハ・チーム代表)
「アルタディスのスポンサー契約が決定したことで、ヤマハとの関係がさらに強まった。ゴロワーズは我々にとってこれまでもずっと素晴らしいパートナーであったが、来年からの新しい形に大いに期待し、ヤマハとYZR-M1で納得のいく結果を出せるものと確信している。
 今シーズン大活躍だったバロス選手は、我々のチームやYZR-M1にもすぐに慣れてくれると思う。ジャック選手もまた冬季のテスト・プログラムを通じてマシンの特性をつかみ、来シーズンは序盤からトップグループに加わっていくことになるだろう」

ファブリス・ブルジョア談話(アルタディス社スポンサーシップ・マネジャー)
「今回のアルタディスとヤマハとのスポンサー契約は、我々が2000年にモトGPに参画して以来の長期戦略の一環、次なるステップのひとつであると言える。有名ブランドとなっているフォルトゥナとゴロワーズが、ヤマハのふたつのトップチームのチーム名に冠せられ、またコースサイドの広告にも登場する。アルタディス社は、自身をモトGPの主役のひとりと位置づけている」

大隅 弘談話(ヤマハ発動機・モータースポーツ開発室・室長)
「モトGPはヤマハにとって、今まで以上に注目すべきものとなっている。新しいスポンサー、ふたつのトップチーム、4人の才能あふれるライダーたちが揃った2003シーズンの体制に我々はとても満足している。ヤマハのエンジニアたちは、YZR-M1プロジェクトでこれまで築き上げてきた成果を維持し、また更なる改良を続けていくために最善を尽くしていく。
 なおヤマハは現在、サテライト・チームからもう一台を走らせる事を検討中だが、現時点では、まだいくつかの調整事項が残されている状況だ」

<以上>