☆3月20〜21日 SALIDA誕生記念花見会2005



 3月12日は当webサイトSALIDAの、満4歳の誕生日である。また、あちこちで桜が咲いたとのニュースも流れ始める時期。というわけで、恒例のSALIDA誕生会とお花見ツーリングが合体したパーティーが今年も開催された。まったくもって『恒例』であり、偶然とはいえ開催日も昨年とまったく同じになった。ワンパターンではあるが、目先を変えることが主題になって妙にひねくりまわすよりは、今年も例のヤツの季節になった、というお約束企画があったっていいと思っている。
 そして今年は、たまたま参加者数が例年よりも少なかった。途中での集合や離脱があるので2日間にわたるパーティーの人数は一定ではないが、総勢で8名。もっと大勢の人が来てくれて大騒ぎになるのも、もちろん楽しいのですがね。これくらいの人数の利点もあった。バイクならではの機動力を活かした、勝手気ままなツーリングがしやすい。表現を変えれば、無計画でイイカゲンなパーティーであるが、それが単車旅の本来の姿かもしれない。一人旅に近い気ままさがありながら、6名前後のほどよい数の仲間がともに走っている愉快さもあった。
 今回はとくに、その気ままさにtsuji自身が浸りたかった。だから、宿の予約など必須事項は当然やったが、走行ルートなどは完璧にその場の気分次第だった。また、あとでwebサイトにレポートを掲載することを考慮してのストーリーなんか考えなかったし、掲載用の絵作りを考えた撮影もしなかった。だから特別な写真などまったくない。ごく普通のスナップ写真が少しあるだけ。面白いレポートを期待してくださった方々には申し訳ないです。
 おかげでtsujiはタップリと気ままツーリングを楽しめ、前日深夜までの過密スケジュールによって蓄積したストレスはきれいサッパリぶっ飛んでいった。そのお気楽旅の愉快さを、参加していただいた諸氏には理解してもらえたと思う。以下のレポート、というよりはスナップ写真集から、参加できなかった人にも楽しさが少々伝わればいいな、と思います。さらに、今年はこんなtsujiの気分次第イイカゲン単車旅を、できればいくつか追加していこうかと考え中でもあります。同行したい物好きはいるか?


●柿田川あたり

 御殿場に集合したところで、まず目指したのは長尾峠の茶屋。場所に関しては、昨年の厳冬期ツーリングパーティー2004にあるけれど、あの写真から想像しがちな騒がしさは本来、絶対に存在しない。tsujiが普段行くウイークデイなど、かなり静かでひっそりとした茶屋である。絶景を拝みつつひなびた建物で茶をすすり、素晴らしい無駄時間を大事に大事に過ごせるところだ。今回は連休中ではあったが、それでも我々以外の客は一組だけで、のほほん空間がしっかりとあった。ただし、その『のほほん』に浸っていたので写真はない。


 同行の皆の衆と意味のない素敵な時間をしばし愉しんで、さてどこへ行こうか。協議、というほどのものではないがちょっと相談した。下田の魚飯屋へ昼食にという案も出たが、3連休の中日である。伊豆スカイラインの喧噪は十分に想像できた。東伊豆海岸の一般道など混雑地獄は明白で論外。そこでtsujiがはたと思い出したのが、柿田川だった。景観の素晴らしさは抜群だが、バイク乗りたちは意外と知らない場所である。沼津I.C.にほど近いその場所へは、長尾峠からは山道を抜ければ簡単至極であり、有料道路代も払わなくて済むから安上がりであるぞ、これ幸い。
 というわけで訪れた、柿田川湧水群が上の写真である。中央写真は、完全無欠に透明な水がまさに滾々と湧き出ている様子だ。
 国道1号のホントすぐ脇から、この柿田川は忽然と始まる。富士山に降った雪や雨が地中深く染み込み、数ヶ月とかの時間をかけて伏流し、街や村のはるか下方を通り越していきなり、忽然とここに湧き出る。国道1号のすぐ脇なのだが、いきなり大自然が始まり、なんとカワセミとかもいる。この川、たった1.2kmで狩野川と合流してしまう。非常に短く、非常に美しい、じつに不思議な川でtsujiのお気に入りである。
 無料駐車場もあり、ほどよく整えられてはいるが観光地的に作りすぎてもいない柿田川公園で、我々はしばし自然を堪能。ゆったり、まったり、なので記念写真などは撮らなかった。柿田川に関する情報は下記URLなどにある。
http://www.kakitagawa.or.jp/kakita/kakita.htm
http://www.usui.co.jp/jp/kanko/kakida_01.htm


 tsujiが柿田川という場所を選んだのは、いわゆる観光スポットでありながら気持ちのよい自然を味わえるから、だけではない。柿田川公園のすぐ近くにある卸商社センター団地には、魚料理で有名な『丸天』の卸団地店があるからであった。鮮度の良さ、量の多さ、そのわりに値段の安さ、と三拍子そろっているので沼津港の本店などはいつも行列状態であるが、ここは比較的すいていて、メニューもほぼ本店と同じ。惜しむらくは、隣が寿司屋なので協定により、寿司の類は出せないそうな。『地魚握り』はお勧めなんだがなぁ。丸天のwebサイトは下記である。
http://www.uogashi-maruten.co.jp/
 上写真は皆の衆が注文したメニューの一例だ。左より金目の煮付け、かき揚げ丼、テールシチュー。かき揚げはご覧のボリュームであり、Rocky氏は嬉しいのに涙流しそうな悲鳴状態である。案の定、完食はできなかった。テールシチューとは、マグロの尻尾を輪切りにして煮込んだシチューである。おそらく八角と思われる香料が効いている。ボリュームはこれもすごい。その他、マグロの中トロ定食とかハマチの刺身定食とかの、よくありそうなメニューでもモノがよくて量はふんだん。どのメニューも量が多いので、数名で行ってそれぞれが違うものをオーダーしシェアするのがよい。国道1号からすぐなので、ツーリングの行き帰りに寄るのにも都合がよい。
 てなわけで、御一行様は「もう食えねぇ」というくらい魚を食ったところで、伊豆半島の西海岸沿いワインディングをバリバリ走る。平坦で狭い海岸沿いの道だが、けっこうなバトルも楽しめるところがよい。西伊豆名物の駿河湾に沈んでゆく夕日など眺めつつ、戸田村へ。
 そしてだ。24時間、富士山と駿河湾を堪能できる露天風呂が最高のゲストハウス・マホラへと、御一行様はなだれ込んだのであった。夕食は基本的に洋風だが魚料理は必ず出るし、特別メニューで刺身の舟盛りも。またもや魚であるが、一同は大喜びで貪る。
 松本より来襲の"たかちゃん"とはマホラで合流。都合により日帰りせざるを得ない相模線氏も、途中離脱の予定を気分で変更し、風呂と夕食は一緒に楽しんだ。ドップリ楽しんだので、宿や宴などの写真はまったくない。マホラ=0558-94-4321の情景は、2003年や2004年の『SALIDA誕生記念花見会』レポートを参照されたい。


●戸田峠や仁科峠あたり


 初日もまずまずの天気であったが、二日めの朝、起きてみればドッピーカンである。とくに午前中など、文字通り雲ひとつない好天であった。なぜか飛行機がよく飛んでいて、飛行機雲を何度も見た。
 我々は、まずは霊峰富士の素晴らしきお姿を拝みつつ入浴。その後、ログハウスの窓で切り取られた富士のお姿を脇に置き、すがすがしい朝食タイムをのんびりとすごす。出発は、あえて10時と遅めに設定したので、本当にのほほん時間が作れた。
 ノンビリ時間をドップリ楽しんだので、この朝の写真もまったくない。やはり、参加できなかった人々のためにもう少しサービス精神を奮起させて写真を撮っておけばよかったかな、と今さら、ほんの少しだけ反省している。
 そうこうしているうちに、二日めだけしか参加できないゴリ氏が千葉から来襲してきた。本日中には相模線氏とも、いずれどこかで合流する予定。仕事の関係でどうしてもお泊まりはできず、前日の夜10時ころに一度は帰宅した相模線ではあるが、二日めも午前中に仕事を済ませてから必ず再襲撃をかけると公言していた。本隊の走行ルートは非常にアバウトであるが勘のいいヤツだから、おそらく出会えるであろう。そんな予感は見事に仁科峠で的中することになるのであった。


 さて、朝食を済ませた本隊は、まず戸田峠に駆け上がりウオームアップ。そして達磨山レストハウスにて、富士山と駿河湾の絶景を拝みながら、ここの名物?である『黒米アイス』を食するのであった。これ、mipolinにはとくに食べていただかなくてはならない。
 mipolin。参加申込書には別のハンドルネームを申請してあったが、個人の自立と自律を重んじるSALIDA精神(というほど真面目ではなく実際はtsujiの気分)から、勝手に命名するこの女子。SALIDA企画には初登場であるが、その素晴らしいアバウトぶりに他の参加者一同は圧倒されっぱなしであった。どこが……といっても……。バイクの乗りこなし方にしろ、その他すべての行動にしろ、いかなる状況においても必ずうまくまとめてしまうのである。深い思慮があるふうでもなく、特段の高等技術というほどでもないのだが、いかなる路面でもコーナーでもスルリとうまいこと走り抜けるし、はぐれても何事もなかったように集合場所へやって来る。いつも周囲の人間を和ませるが、和ませる気遣いの様子など微塵もないから、周りの衆も気遣い不要であり、のほほん。ときに女の武器をちらつかせようとする素振りも見せるが、放っておけばスネるでもなく、自分でさっさと用事をこなして平然としている。まさにSALIDA人。いいキャラに出会えた。
 そんなmipolin、アイスクリームの偏愛人と自称し、初日は沼津名物?のローマンホリデーで最初のアイスを食するのが楽しみだったらしいが、なぜか店は消えていてヒジョーに残念がっておった。したがって、この日はアイス攻めにしてやろうと熟考し、その一発めがここの黒米アイスだったのである。どうじゃ満足であるか? その他の衆もガブガブ食する。さっき朝飯を食ったばかりだというのに、これは別腹ってか?


 続いて、伊豆半島の山々の尾根を縦走する高速ワインディングを飛ばし、やって来たのは仁科峠周辺である。いつも立ち寄る『牧場の家』のオバチャンたちに、今年もシーズンになりましたヨロシク、とtsujiは挨拶などしつつ、ソフトクリームをmipolinに薦める。ここのアイスは、牧場ならではの新鮮な牛乳を使用した、最も原点たる味のソフトクリームである。小手先のギミックなど使用していない、ミルクの味が主題でヒジョーにお薦めである。どうだ旨いかっっっっっ???
 さてさて、眼下に見えるは宇久須港。宇久須といえば、ツーリングマップルなどには三共食堂の『小鯵寿司』が名物と記してある。確かに名物かもしれんし、一度は食ってみるのもよいが、所詮は小鯵である。何個食っても小鯵である。



 tsuji的には、宇久須といえば『魚武』である。魚を食わす食堂であり、隣の安良里港に本拠を構える網元がやっている。いつも旨い魚を食わせてくれる。所詮は魚だから、良品が上がらないときはお薦め商品はナシであるが、それでよい。この日は、梭子魚と太刀魚の良品が上がっていたぞぉラッキー!
 tsujiは悩んだ末に梭子魚=カマスを注文。じつはそれほど悩んでいなくて、太刀魚=タチウオをほか衆に薦めていたから、それを横から食えばよい。youmin姉様は何を薦めようが関係なく、いつもどおりに金目鯛の煮付けである。これも少々横取りしたが、目玉だけは絶対に手を付けるなと厳しく指導された。
 そんなことはともかく皆の衆よ、旨いかっっっっっ?
 朝飯をシッカリ食い、アイスを二度も食い、ほぼ正午ちょっと過ぎにてボリュームふんだんの魚定食であるが全員完食。たいした面々である呆れっちゃうぜ。


●松崎あたり


 そんな無計画お気軽単車徘徊をしつつ、忘れかけていたツーリングの名目にいよいよ着手。そう、花見である。このSALIDA誕生日の前後というのは、じつは花見にはちょっと難しい時期である。河津など早咲きで有名なところはすでに散っているし、ソメイヨシノなどの本番には早すぎる。しかし心配は無用。このあたり、通うこと30年?のtsujiであるぞよお任せあれ。
 南伊豆の入り口とも言える松崎。その松崎港に注ぐ那賀川沿いの桜並木は有名である。本番は、やはり3月末から4月初旬で、そのときには桜祭りも催され、大混雑となる。2003年の『伊豆花見Last』がそのときだった。で、今回のような3月の20日前後は……ガラ空き状態だし、ほとんどの桜はまだ堅いつぼみである。
 がぁ、特定の一画の桜は、ちょっと早めに咲く。目指したそのエリアの桜は、今年は例年より開化が遅いようで5〜7分咲きであったが、一方で咲いている木の数が例年よりずっと多く、とにかくだなぁメデタシであった。シッカリと花見ができたのであるよ。そんな素晴らしき無駄時間の中で、この桜の種類は何であろうか、というど〜でもい〜よ〜な話題になった。
◎某氏:葉っぱが花と一緒に出ているから山桜であろう?
◎某氏:でも山桜は、普通はソメイヨシノのあとに咲くはずでは??
◎某氏:どっちにしろ、河津の桜のように、観光客を呼ぶため怪しい技術力で生み出した品種ではなくて、もっと自然のものであろう???
…………のちに掲示板へ青ロク氏が書き込んでくれた情報によると、以下のようになる。
「伊豆諸島および伊豆半島に多いさくらはオオシマザクラだそうです。ヤマザクラ科なのですが、若干、花が大きいそうです。花期は4月上旬が一般的とのこと。ということで、確定はできませんが、たぶんオオシマザクラだと思われます。ちなみにソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの交配により生まれた種類だとか」。
 青ロク氏、調査ご苦労。その結果の信憑性はこれを読む方々に勝手に想像していただくとして、まあいいのだよ、桜が咲いていたのだから。メデタイ!
 この後も、さらに婆娑羅峠を越えて箕作から河津ループ橋を激走し『昭和の森』にてワサビアイスを食わせ……ようと思ったのだが、mipolin女子は「もうアイスは降参」だってさ。なんとと情けない、それでもオマエさんは女の誇りがあるのか<<<意味不明な台詞である。
 不思議な問答はともかく、では往路とは別ルートで仁科峠に駆け上がり、初日に続いてまたもや駿河湾の夕日など眺めつつ沼津港で夕食に鰯を、と提案すれば全員の目がギンギラギン。見事に煩悩の衆である。
 相模線も交えた食欲の塊たちは快走を続けた。目指したのは『磯はる』である。店の様子は何度もレポートしているが、たとえば昨年の誕生花見会でも紹介している。あるいはツーリング情報の項において『磯はる』で検索しておくれな。であるのだが、当日は磯はるが、なんと休み、あるいは刺身用の鰯の品切れというよくあるパターンにより閉店後、であった。けれども、そこは沼津港だ。ほかにもいろいろと店はある。飛び込んだ店の、地魚握りは、じつに旨かった。
 なぁ〜んてことも素晴らしかったのだが、それよりも。
 素敵なロケーションと素敵な天気に恵まれつつ、それ以上に何より素敵な単車乗りに囲まれて二日間を過ごせたことが、tsujiとしては最高に幸せだった。ヒロインmipolinと並び、今回の実質主役だった相模線氏はいつものごとくなぜかどの写真のフレームに収まっていなくて申し訳ないが、まあいいってこと、としてくだされぃ。いやいや、ほかの方々も、今回はとくに個人紹介はしませぬが、素敵な時間をシェアしていただき、ありがとう。
 さてさて、これで本年のバイクシーズンも、いよいよ本番開幕である。


***********************************************************

■tsuji@SALIDA てなわけで皆の衆、またいつかどこかで。