☆5月22〜23日 福島林道調査2004



 キャンプ場でのオママゴトより、もっと面白いことして遊びましょ。猿とかキツネとか鹿とか熊とかもいるけれど、それが自然というもの。本物のお山の愉快さは、一度味わったらやめられませぬぞよ。舞台は、栃木と福島の県境を中心とした山々。緑の深さ自然の豊かさ雄大さは抜群であります。その気になれば東京や神奈川から日帰りも可能で、仙台など東北中南部からの参加も容易という位置がまたよい。タップリと山遊びしませう。
 てな感じで第1回が行われたのは2001年のことだったが、復活しました福島林道調査2004年版。3年もたったんだから開拓が進んで……などということはほとんどなかった、よかったよかった。開催時期を前回より1ヶ月ほど繰り下げたのも、雪に道を阻まれることがなくてよかった(雪はあった)。けれど、ドッコイ自然の底力は健在。そう簡単にスイスイとは走らせてくれず、おかげでタップリ遊ばせてもらいやした。
 そして本物の自然の中での、本物のキャンプ=野営、チマタでいうところの野宿ですかね。これですがな、この企画の本当の主題は。旨い空気、旨い水、あとは安酒とそれなりの食い物があればよい。焚き火を囲んですごす山の夜は極楽であった。
 こんな企画に応募する物好きは、まあせいぜい5人もいればいいほう。とタカをくくっていたら大間違い、お馬鹿はけっこういるもんだね10名も! 直前に仕事で来られなくなったのが2名いて、最終的にはtsujiを入れて9名だったが、ま〜あ多いほうだよこの手のツーリングでは。そのお馬鹿たちの中には別冊モーターサイクリスト誌の変種部員、じゃなかった編集部員もいた。長期テスト車の試乗&取材のためと言っていたが、おそらく口実で、要は自分が遊びたかったからであろう。この次は遠慮なく転ばせられる自分のバイクでもう一度来るんだ、とか言って帰っていったな。6月15日発売の雑誌には取材記事が載っているのだろうか? そうそう、一部の写真は別冊モーターサイクリスト誌(五十嵐氏撮影)の提供である多謝!
 とにかく土や緑や岩や清水を堪能した山遊びであった。以下はそのレポートであ〜る。要所には、今やSALIDAの名物男となりつつあるパンク氏がタップリと書いてくれた『独り言』も織り交ぜていおいたが、原稿料は出ないぜ済みませんねぇ。
 さーて次はいつやるかなぁ。夏場はあり得ないね、食い物は腐るし虫は多い、草藪は深い、走れば暑い。初雪直前のころなど、なかなかオツですぜ辺り一面真っ黄色になる唐松の森。もったいないからひとりで行こうかなぁ。


●まずはアジトへ


 栃木県の高速道路を出て全員が集合。何はともあれ地元のスーパーへ直行した。買い出しである。心得たヤツは野菜など家で刻んでビニール袋にパックしてきているが、それでも肉とか魚とか生もの類、いやもっと重要な必携品だけど重い酒類は現地調達が普通ですからな。そうそう、昼飯も仕込まなければ。
 しっかし、種々雑多なバイクが集まったものだ。一番軽そうなのはヤマハのトリッカー、一番重そうなのがBMWのR1150GS。仕事で来られなかったけど、本当は最新型モデル、unoのR1200GSも来るはずだったのだよ残念、GSらしく逞しい傷だらけ泥だらけにして差し上げようと"会長"ともども、いろいろ計画を練っていたのにねぇ。それにしてもオフロードツーリングだというのに、250cc超が大半というのも奇妙な集団である。けしてtsujiが仕組んだわけではないので念のため。そんなバイクたちの中でも、格別に怪しいのが"会長"の愛車のR100GSだぁね。

●ここでPUNKの独り言
★ セローのキャブがイカレて、このツーリングのために突貫工事でヤマハTT600Rの車検を取ったパンクっす。慣れない首都高でオタオタ、栃木に入ってからは事故渋滞でノラクラしつつ到着した集合場所には、なんとGSが数台、アフリカツインもっ!
 セローとランツァばっかりで獣道に分け入って……なんてつもりでいたワタクシ(編集注:そういうツーリングじゃないって募集要項に書いてあったろ)は、完全に打ちのめされてしまいました。なんだかヲトナな雰囲気なんだよぉ(編集注:外観はヲジサン中身は小僧だと思うがな)。そんで冷や汗モノで朝のご挨拶。買出しは、めんどくさいのと調理器具の不充実から超適当簡単レトルト大作戦ですハイ。


 仕込みが済めば街に用はない。選りすぐり快走無料道路を駆け抜け、一目散に土の道へ。ここからは、とーぶんの間は舗装路なんかないからね。ほっほー、ほどよいマディじゃございませんか、こりゃ楽しみじゃい。ってほど、実際にはヌルヌルのマデマデではございませんでしたがね。ウオームアップにちょうどいい、ほぼフラットなダートのウネクネを走ること10kmほどで到着したのは……。


 じゃっじゃ〜ん、これが極秘SALIDA野営場。なかなかよいロケーションでしょうが。河原ではあるがテント設営に適した平坦場所が多数ある。上流には人家の類はなく堰もないから、水は綺麗で飲めるし急激な増水もまずない。林道からはけっこう離れていてるから、静かで他人が来ることもあまりない。この日も週末であったにもかかわらず、結局我々だけの占有状態だった。どこにあるかって? こういう場所は自分の足と執念で捜すんだよっ!


 仕事という口実を作ってやってきた五十嵐は……一応仕事しておるね。買ったばかりのニコンD70を振りまわしている。がぁ、使い方が分かってんのかなぁ。パンクは……んん? 何やらキャブレターをいじくりまわしておる。早々にトラブル発生か。ぜぇーんぜん平気ですよと答えるがオマエ、いつも面白い事件を起こしてくれるからなぁ、そういえば今年の誕生会でもセロー走行不能事件だったっけ。tsuji的には何かが起こりそうな予感がビビッと。


 ま、そういう輩も含めてだ、各人が勝手に昼飯を食い、勝手に陣地を決めて荷を降ろし、一晩の宿を確保である。これで、少々遊びすぎて遅くなっても、たとえ雨に降られても、戻ってくりゃ何とかなる。夕飯の食材はテントの中へ入れてシッカリ入り口を塞いでっと。tsujiは前回、猿かキツネか何かに夕飯をすっかりやられた痛い経験があるのだよ。さぁーってと、身軽になったところで、そろそろ行くかい?

●ここでPUNKの独り言
★ 快適な田舎道から快適な林道へ。快適にスイスイ、スイーッと今宵の宿泊地、ただの河原へ。トイレ、水道、建物なし。料金ゼロ円の天然自然キャンプ場は澤のせせらぎと鳥のさえずり以外は、なぁ〜んにも聞こえません。のんびりノビノビいい気分。
 んで皆様、イイカンジで何となく集まって思い思いに昼食を召し上がる。そぉーなんです。買い出しも食事もテント設営も、そして夕方からの焚き火も、ずっと何となくイイカンジに集合していい感じにバラバラ。周りのペースをときどき眺めながら各自適当にやってる。とてもお気楽で素敵な時間が流れていたのが、よかったなぁ。キャンパーって何でも自分でするから、っかなぁ?


●調査対象A林道


 我々はこの地域の林道の実態調査にやってきたのである。ベースキャンプを設営し荷物を降ろして身軽になったのは、正確な調査を敢行するためである。などとは誰も考えず、思いきり泥遊びがしたくてワクワクしているだけ。SALIDAイベント初参加の"りゃん君@R1150GS"だけは、どこへ連れて行かれるのだろうとやや不安げにも見えたが、任せなさいって。
 野営地をあとにしてやって来たこの調査対象A林道、じつはtsujiも福島側へ抜けたことがない。何しろ荒れていることが多くて、たいていはどこかで行き止まりになる。けっこう奥まで行ける状態のときもあるが、そういうときに限って時間がなく途中で引き返している。地元の猟師などの話では、ごく希に福島側へ抜けられるときもあるそうな。そういう、めったに峠を越えられないというところが、いいじゃんねぇロマンチックで。走り出して早々、ややガレ始めているが、こんなのは、かぁ〜るいもんよ。ガンガン行くぜ。五十嵐@トリッカーはさすがに軽快ニコニコでんな。


 しばし進むと、やや本格的な崖崩れ。大きな岩が道の中央に鎮座し、岩の谷側は路肩が崩れエグレている。倒木の類もある。こりゃーダメだ降参ですと記念写真のポーズがわざとらしい。

 んな程度で降参するような福島林道調査隊ではない。ちょいと岩を動かし、倒木の枝を少々こーやってあーやって、と。ガサガサやってる連中の楽しそうなこと、不思議ですねぇ道路工事がそんなに楽しいのかい。お山の土の香に++++野郎どもの汗の匂いが混じり、奇妙な一体感のある空間が生まれていく。お馬鹿集団のやや後方で呆気にとられている感じなのは初参加の"りゃん"であるが、キミも同類になるのは時間の問題だよ1時間もかかるまい。感染力の強いウイルスがいるらしい。
 んで、まずはアオゾウ@アフリカツインが通過。笑い話じゃ済まない事件が起きないように、念のためのサポートは必要に応じて付くのだが、基本的には自己責任。最近、イラク問題で脂ぎった政治家が口にしたことでこの言葉の意味がおかしくなっているが、いつも体を張っているバイク乗りにとっては、常識中の常識の『自己責任』の意味の重さは、トーゼン各自が背負っております。
 ま、アフリカツインはVツインでスリムだから簡単簡単。さらに行くnao@F650GSダカールは、650ccとはいえ単気筒だから簡単簡単。りゃん@R1150GSはエンジンが左右に出っ張っているからちょっと神経を遣うかな。怪しいR100GSの会長もちょっとだけ真剣な顔。でもまあ、この程度のセクション、かぁ〜るいもんよ、どんどん通過、全員通過。さあ、次ぎ行くぜ次ぃ。






 以後も、様々な崖崩れ、ガレ場などが続出。相変わらずこのA林道は逞しいぜ。tsujiは会長と一緒にガレ場を通過中(グレージャケットの背中)、前を行く会長がエンストしそうになり少々緊張。こういう場所で一度ストップすると、再発進がヒジョーに難しいんだよねこの手のビッグオフは。思わず叫びました「止まるな〜っ」って。「分かってあらぁな任せとけって」と叫び返す会長。などとやりながら、愉快に行進は続くのであります。林道を横切る澤なんかも爽快痛快に通過、いや快感快感快感快感快感快感快感快感快感快感快感快感快感快感快感。どんどん行くぜ!

●ここでPUNKの独り言
★ お待ちかね林道アタック! 荒れた林道をバンバン走るっす。途中少々の崩れがありましたが、矢部部(編集注:なんだそれ? 怪しい部族みたいだなぁ)に師事したこのパンクちゃんはですねぇ、こんなもんはチョロチョロっす。とはいえGSの皆さんの場合は、重くて幅があって大変なはずなのに、どおってことない顔してドンドン突き進む。なんだかスゲエ人たちだなぁと呆気にとられておりました。


●さらに続くA林道だったがぁ!


 シッテンバットウを繰り返す面々。ではあるが、ふっとエンジンを止めてみれば深山の静寂。雪解け水を噴出する清冽な流れ、芽吹いたばかりの木々。ときに立ち止まる、この瞬間がまたヨイのである。標高を高めていくと、やがて5月も末だというのに残雪が出現した。そうしたロマンチックな風情をブッ飛ばすヲジサンたちの雪遊びも、またヨシであろう。


 ほとんど他の交通がない。って、手前であれだけ崩れてりゃ普通のクルマはまず来れない。我々と同様のお馬鹿バイク集団(もう少し普通の一般民衆に近くてXR250とかスーパーシェルパとかのバイク集団だったが女性が数名いたな)ひと組に出合っただけであった。こんなところでマシントラブルを起こしたり、ましてや転倒してケガでもしたら、ひとりだったら事件だな。常識的にはグループで行くベシであろう。
 それにしても、この緑の深さ自然の濃厚さ、いいですねぇ。それにしても、右の五十嵐写真はいいですねぇ。新製品のニコンD70は、緑の自然な発色といい滑らかなボケ味といい、なかなか素晴らしい。元写真から大幅にグレードを落としたこの掲載カットでも、その良さが伝わると思う。プロカメラマンたちの評価も高いようだ。税抜き希望小売価格でボディが150000円、レンズ付きキットが206000円のものとしては素晴らしいが……tsujiには高価だなぁ。と、カメラは誉めてもなかなか五十嵐を誉めなかったりして。ちなみに、その右写真で"りゃん"をサポートするのは、部長@ランツアである。


 などと情景に浸りつつ最後尾から進んでいくと、あらら。バイクだけが林道上に並んでいて皆の衆は? と様子を伺えば、あららららら派手な崖崩れ現場。崩れ方の加減やその先がどうなっているかを徒歩で確認しに行った皆の衆が、トボトボと戻って来る。
 こりゃー、ちょっとヤバイかもよ。目の前の崖崩れ現場そのものは通れなくはないんだけど……重量級のオフ車が何台も通ったら崩れる可能性もなきにしもあらず。崩れたら、帰って来れないじゃん。この先どこまで行けるか、どの程度荒れているかは予想不可能だ。それ以前に、tsuji的にはだなぁ、そろそろ野営場に戻ってビールを飲みたい気分。そうそう、ビールだビールだぃ!


 というわけで、ここで本日の調査はとりあえず終了。んでもって、記念撮影である。
 左写真は、一時期SALIDAのトップカバーフォトに使用したもので、撮影は五十嵐。構図がいいとか質感がいいとかの評価があったけれど、カメラがいいんだよカメラが。悔しいから、35000円のカメラで撮ったtsuji写真も右に掲載。こちらには五十嵐も写っております当然。しかし……五十嵐写真はやっぱりいいなぁ、自然な発色やコントラストはやっぱりニコンの味か……ブツブツ。構図も、悔しいけどいいのだが偶然だろ、と絶対に誉めないtsujiである。
 あ、会長はここにはいません。この現場に到着する直前、タイムアップとのことで帰っていったのだよ。本当はフル参加のつもりで燃えていたのだが、急きょ仕事が入り日帰り参加となってしまったのだった。ヒジョーに残念がっておりましたが、また今度遊びましょう。お疲れでしたバイバイ。


 ここで撤退と宣言はしたのだが、その途端に"さかもと@DR-Z400S"の目がギラリと光ったのをtsujiは見逃さなかった。よろしい、何も言うな。この先、さらに調査続行を希望する者は挙手せよ。あくまで自己責任であるぞよ。単独行だけは却下するが、数名でアタックチームを編成するなら勝手に行ってヨシ。屍となりしおりは丁重に葬ってやるぞよ。
 とtsujiが言った途端、さかもとが表情が一変。血液循環機能が高まり、思考回路急回転アドレナリンぶりぶり。「行く人いますか、いますよねっ!」。名乗りを上げたのはまずパンク、次に五十嵐。ふむ、単気筒ばかりだなダイジョーブだろ。よろしい行ってらっしゃいバイバイキーン。
 崩れた崖の縁を進んでゆく彼らをちょっとだけ見送り、他のメンバーはサッサと踵を返す。さあ帰ろうぜ、ビールだビールだビールだぃ。


 少数精鋭(かなり?印)アタック隊が行ったその先の道は、想像以上に手強かったらしい。上はその現場の一部だが、カット数は極めて少なくこの程度。写真なんか撮ってる余裕は、あまりなかったようだ。本人たちの言うには、分水嶺を越えて福島県側には確実に踏み入った、とのことであるが正確なところは不明である。お馬鹿遊びの様子をもっと知りたい人は以下のパンク証言を参考にされたし。

●ここでPUNKの独り言
★ ガケ崩れで通行不可なところ発見。やったぁ! これで帰れる(爆)
 なんて思うのもつかの間だった。DRさかもと氏の「パンクさんは行きますよね」の一言で、あえなく前進です涙、NOと言えない日本人、八甲田山?(編集注:半分以上ウソだと思うね喜々として出発したじゃないか真っ先に)。
 ひえーっ、こえーよー。と、落ちたら自己責任な崖崩れ現場をやっと通り過ぎて後ろを見れば、DRとトリッカー以外は帰っていくではないの。な、なんでぇ??? でっかいバイクは俺だけかい(編集注:DRとたったの200cc差じゃんね)。
 ヤケクソぎみにどんどん進めば、出るは出るは、月面かとも思われる巨岩ゴンロゴロの場所や、溝フェチにはたまらない溝溝溝とか、やっとバイクのフレームが通せるくらいの岩と岩の隙間……。
 極めつけは、小さな川を渡った直後の、推定で直径60cmの倒木。でもなぜか、その倒木にはバイクが越えた跡がありやんの。DRとトリッカーの両氏は、帰ろうとするワタクシの襟首をひっ捕まえて「この先すぐに、一般道に出ますよ。もうすぐ、も〜う〜す〜ぐ〜です」。うーむ、NOと言えない……。
 やってみるかと勇ましく、短い助走から一気に……クラッチも駆使して……越えたっ、ヤッタァ! トリッカー氏も、ばっちり越えていらっしゃいました。
 その後もデロンデロンな道は続き、最終的には何十メートルにもわたって道が崩れ落ちている部分を発見。発見発見発見。やっっったぁ! これで帰れるぅ〜!!!
 ん??? 今までの野越え山越え岩越え倒木越えてを、全部またやるってことじゃないの、あちゃぁー。デロンデロンを丁寧にもう一度やったのでありましたフゥ〜ッ。


●これが主題じゃ宴


 主部隊は順調に野営場へと帰還した。正確に言うと、途中でtsujiのパンク事件はあったが、そこはチューブレスのバイク。チョチョイのチョイで簡単修理でんがな。皆の衆はリラックスできるウエアに着替え、まずは澤で冷やしておいたビールを各自勝手にプシュッ、グビビィィッィ。うんまぁ〜。これだから林道キャンプはやめられない。
 振り向けば、アオゾウ氏はテントから渓流竿を引っ張り出しておる。そーいえば前回のときはアタックもせずに釣りをしてたなボウズだったが。どーせまた釣れないよ。とみんなが思っていて口にもしていたが、なんと釣りましたがな小さいけれど岩魚を。しかもこの後にもう一匹。恐れ入りました。


 ビールしたり漁したり。そんなことしつつも、皆の衆はそこらをウロウロ。焚き火用の薪集めである。これは暗くなってからではやりにくいからな。自然保護のため直火はどーのと言う人もいるけど、やる場所の選定と後始末の問題だと思うね。自然保護だけを言うのなら、そもそも人間が絶滅するのが一番。でも人間も自然の産物でその一部。自然をうまく活用して楽しむ、楽しみ続けられるように配慮すればいいのだと思うね。そして、やっぱ野営の夜は焚き火でしょう。深い闇の中で火を囲み、酒を酌み交わす。そりゃーもう最高ですぜ。
 崖崩れを突破して行ったアタック隊3名は、なかなか帰ってこないので福島側に到達したか? 何かあれば誰かが伝令で帰ってくるので心配はしていなかったけど、遅いねぇ。と思っていたら2時間以上たってからご帰還なさった。かなり進めたのかと聞けば、分かれた崖崩れ現場からせいぜい5kmとのこと。かなり遊べたようであるご苦労。パンクは、なぜかパンツを焚き火で乾かす。その手前で平然としている背中は"さかもと"だが、今回は顔が写った写真がやたら少なかったゴメン。


 やがて各自勝手に夕食作りが始まる。今回はシェフ石川という達人が土壇場で欠席となったので、それほど手の込んだ料理はなかったが、まあそれぞれが思い思いの食材を持ち込み、それぞれの料理法で作る。調味料などの貸し借りもある。できたものは気が向けばテキトーに分けあったりもする。これがまた楽しい、それに旨い! 体力を適度に使ったあと、そして大自然の中だから、じつに旨い。というわけで、この時点でどんどん酒も進む。
 前回の2001年よりも1ヶ月繰り下げたのは、ここでも正解だったな。夕方7時ころまではけっこう明るい。次第に闇が降りてくるという、トワイライトタイムの宴会プロローグ。なかなかであります。


 そして山の夜。残念ながら星は見えなかったが、予報じゃ夕方から雨となっていたんだから贅沢を言ってはいけませぬ。焚き火は順調に燃え上がる。そこで、五十嵐は本格的な三脚を取り出し入魂撮影、という作品の一部が上の2カット。なかなかよいねぇ……カメラが。でも、やっぱり編集部員としちゃ写真がかなり上手である、とここでやっと誉め言葉を進呈。焚き火の明かりに浮かび上がる男たちの顔。はたして何に思いを巡らせているのであろうか……。

 思いを巡らす……なぁ〜んて殊勝なヤツらであるはずがない。写真はウソつきである。実態はこれじゃ! バカ騒ぎ、ランチキ騒ぎ。暗くなったころには、すでに全開状態であったぞ。
 ガンガン呑む、どんどん呑む。呑んでいる写真はなぜかない、tsujiが酔っていたせいであろうか。実際には各自が勝手に持ち寄ったビール、日本酒、ワイン、芋焼酎、麦焼酎、蕎麦焼酎などを次から次へと片づけていく。呑む、呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む呑む。やがてアオゾウ氏は泥酔死……ウソウソ。いつもお茶目なアオゾウであります。こうして夜は更けていくのであった。


●ここでPUNKの独り言
★ キャンプ場へ帰還したら、またまたのんびり。お山ではこの『のんびり』に大義名分を必要としないところがいいっす。「いまオレ森林浴してっから」とか「ケータイ繋がんないし、やることないから」な〜んて、理由を他人にも自分にも作らなくていい。だーれも居ないんだから、好き勝手に”ぼーっと”できて、とってもいい気分。
 そのうち料理の音と匂いがしてくると、楽しい夕べの始まり始まりぃ! 焚き火を囲んで、皆さん好き勝手に、飲んで料理して食いまくる。『火を囲む』って、人間の根源的な休息法だと思うな。煙とか、チロチロ燃え上がる炎が精神に及ぼす影響って大きいと思いました。その証拠に、ワタクシもいつもよりたくさん酒飲んでる。初めての方たちにも相手にしていただきつつ、リラックスしたなぁ。


●絶景、壮観、快走


 心配していた雨は、夜中の3時ころにパラパラっと来ただけで、朝起きてみれば当分は降りそうにない様子。やがて時々は薄日も差してきて、事前の天気予報から想像したよりはずっとましであり、これなら全開バリバリいけるぞ。結局、雨が降ったのは山から下りたあとの舗装路だけであった。SALIDAの企画じゃ天気はなんとかなる、という迷信は神話として確立した……のであろうか?


 例によって、各自テキトーに起床しテキトーに焚き火を起こしテキトーに朝食&撤収。片づいた河原では、トリッカー試乗会などが始まってしまった。けっこう遊べるバイクだろ、ねぇ皆の衆。ところが試乗を終えたパンク、いざ自分のバイクのエンジンを始動しようとしたら、パキッ!?
 キックペダルの根本、キックシャフトのスプラインにはめ込むところが割れてしまった。本人は真っ青。ほかの衆はというと、寄ってたかってアーダコーダ、心配するというよりなんだか楽しそうであった。パンクがトラぶったことが嬉しいのではなく、事件解決というお遊びが増えたためであろう。結局、修理は不能だし、TT600Rはバッテリーレスのセルなしバイクだから、始動手段は押しがけのみ。やはりtsujiの予感は当たった。でもさ、パンクはオロオロしておったが、tsujiとしては予定どおりというかな、まあ何か事件が起こるのがツーリングってものよ。ほかの連中もさして心配している様子はない。
 これだけ面子がいれば、なんとでもなるって。さあ行くぜ。

●ここでPUNKの独り言
★ 明けて2日めの朝も、やっぱり号令もチャイムもありませんでした。皆さん適当にやるんだけど、なぜかみんなの出発準備がそろうころには、遅れる人もなく全員揃っていらっしゃる。すんげぇ大人だっ、ワタクシ以外は!?!
 だ、だってぇー。キックアームが壊れちゃったんですものぉーん(大汗)。これはもう、なんとか押しがけしたら、あとは宇都宮あたりで修理するしかないべぇ。と諦めているところへtsuji大親分のひと声「ついてこい、行くぞ!」(編集注:一緒に走ったほうが安全だよと優しく諭したつもりだったけどなぁ)。
 ”Go!”「行く!」「越える!」というベクトルの号令には非常に弱いNO無しパンクであります。行くことにしました。で、皆様におかれましては止まるたんびに”600cc単気等エンジンの押しがけ”が待っているという苦行ツーリングが始まった。申し訳ありまっしぇ〜ん(編集注:みんなは苦行というほど真剣に考えちゃいなかったよん)。


 野営場をあとに、路面がほどよく締まったフツーの林道をしばし快走。ビッグオフでもガンガン行ける道だ。そして途中から調査対象B林道へ。ここでまず皆の衆に見せたかったのが、写真の池である。実際には池というより砂防堰により生まれた水たまりで、その景色は前回のレポートでもこのように紹介しているが、なかなかの絶景である。ときによって水の色が違うところも神秘的でよい。今回初めての諸君にも気に入ってもらえたようで、よかったよかった。
 問題はこの先で、雪解けに伴って大きな崖崩れが発生するのは、たいていここから少し進んだあたりなのだが……。

 じゃっじゃぁ〜ん、案の定である。まあ、これだけ派手に崩れていると気持ちがよい? ということはないが諦めがつく。別のルートを通ってとりあえず舗装路へ。naoと五十嵐は諸般の事情により早退することになった。まったね〜バイチャ。
 残った面々は、今回の福島林道調査での大きな目的のひとつ、tsuji推薦の絶品蕎麦屋へと舗装路ワインディングを飛ばしたのであったワクワク、ワクワクワクワクワクワクワクワク。

 がぁ、なんとその蕎麦屋『深山茶屋』は休みであったのだガッガーン! あとで聞いたら、地元の体育祭の幹事だったので休業したのだそうな。このあたりの最もいい季節の日曜日は稼ぎ時だろうと思うのだが、その最もいい季節の大切な体育祭のほうを優先したオヤジ、アンタは偉い。あの頑固オヤジも、みんなに見せたかったなぁ。まあいい、また来るぞ。
 ちなみに、この店は湯西川温泉の外れにあって『ツーリング情報』でも紹介している。電話番号は>>>0288-98-0400。
 んじゃ、ってんでツーリングマップルに『旨い蕎麦屋』と記載されていた湯西川中心部の店へ行ったのだが……ふぅ。ツーリングマップルって、縮尺度を変更するなどという失策もやってるし、紙面はゴチャゴチャして見にくくなってきているし、なんだかなぁ。tsujiは昔の小さいのが一番好きだよポケットにも入ったし表示がシンプルだし。んなこたぁ、どーでもいいやな。次行くぜ次。


 企画名称が『福島林道調査』なんだから、福島側へ越えないことにはカッコがつかない。ってことはまったくなく遊べればそれで満足なのだが、シメの林道として、ビッグオフでもガンガンに行ける、フラットダートが多いC林道をご用意いたしました。入り口での約束事は、分水嶺で一度止まること、福島側の舗装路に出たらそこで集合、というふたつだけ。皆の衆、カッ飛ぶ武闘派もマイペースで森林浴の情緒派も、各々お好みの走りでお楽しみであ〜る。分水嶺、つまり栃木と福島の県境では証拠写真として記念撮影もしたよ、左手の奥に碑があるね。
 その後は、北海道かと思うような快適舗装路をスイスイ走り、某道の駅で仮解散。郡山など北方組と別れ、栃木の地元民と別れ、とそれぞれの帰路に向かって散っていったのであった。いやぁ〜面白かった。

●ここでPUNKの独り言
★ この日は快速林道がバリバリにどこまでも続くすんばらしいコース。もぉ〜っTT600Rのためにあるんじゃねぇ〜か? っつー道ばっかりでした。
 とくに最後の林道は抜群。路面状態、距離、コーナーの大きさや直線の長さなどなど、TT600R+ブロックタイヤのために作られた道だなきっと。おまけに交通量は少ない。ルンルン快走させていただきました。ここは本当に楽しかった。また来よっと。


●参加者のご紹介

 十人十色とはよく言うが、まったく違ったキャラがよくもまあ八人+一人=tsujiも集まったものである。それを束ねて統率し、などということはまったくなく、各自が勝手に楽しんだツーリングであった。まあ今回はtsujiもけっこう肩の力が抜けていたということもあるのだが、振り返ってみれば、肩の力を抜いたまんまで意を新たにすることもなく、気持ちよく各自勝手をしながら破綻はなく、なんとなく超アナログ的にうまくまとまってしまった。偶然ながら、素晴らしい集合体であった。素晴らしいグループツーリングであった、と思う。ここに参加された方々を大切にしなければいかんと、このレポートを執筆しながらtsujiは改めて思っておりまする多謝。
 そんな方々のご紹介であります。それぞれが送ってくれたコメント(一部間に合わなかった某氏は後日に気が向いたら送って来るのかなぁ?)を添付してあります。
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■りゃん  お初です。今回のツーリングエリアについては、それなりに過去に走ったことがあるらしいが、それはもっと軽量なオフロードバイクでのこと。今回使用のR1150GSは、大切に大切にとても綺麗に、普通のカタギの衆と同じように乗っていたようだ。それがなんとまあ見事にハメられて、GSがGSらしく逞しくなったとか、ならなかったとか。当初は『目が点』状態ではありましたが、そこはSALIDA。焚き火を囲んで酒を酌み交わすころには、すっかりSALIDA人、すっかりGSフリーク。もう足は抜けないよ。また遊びにおいで!
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今回の福島林道調査はとても楽しかったです。いやホント、無理してませんよ!
 GSではいつもひとりで走っているのですが、それでは絶対にできない貴重な経験をさせてもらえて大変ありがたく思っています。初日の落石やガレ場だらけの林道を走っているときには「えらい企画に参加してもうた!」ってな感じでしたが、2日間の走行を通して、ほかの参加者のみなさんとも仲良くなれたし、参加して本当に良かったと思ってます。
 印象に残ったのは、つじさんのパンク修理、パンクさんのキックペダルの折損。それらを見られてよかったと言ったら大変失礼ですが、パンク修理キットの使い方の実技講習を見ているみたいでしたし、押しがけの手伝いでバイクを押して走ったりするのは久しぶりの感覚で楽しくさえありました。
 他の参加者の方々もみんなすばらしい人たちばかりですね。とくに部長さんは常に僕の後をついてきてもらって、とても心強かったです。彼にとって楽しさ半減だったかもしれないので(編集注:あいつはあれが楽しみなのだよ)、ちょっと申し訳ない気持もありますが。あと、"さかもと"さんにはよく声をかけてもらって(編集注:あいつは意外と気配りが繊細なのだ外観に似合わず)、目一杯ありがたく思ってます。
 僕の今後の課題としては、もう少し林道で速く走れるようになりたいですね。今まで林道では対向車に注意して(編集注:それでいいの)おそるおそる通過するだけでした。それは過去のシェルパやKDXのときでも同じ。皆さんよりも速くということではなく、自分なりに少し速く走れるように。安全第一ですが(編集注:それでいいの)。
 そのためには何が必要でしょうか? 加速と減速のメリハリでしょうか? それともライン取り……(編集注:勉強会に来てくれたらタップリとそのへんは)。ABSの解除方法と利点を学んだのも収穫です(汗)。
 ま、こんなことを考えるキッカケにもなりましたし、ほかにはキャンプでのこまごまとした経験も得たし、本当に僕にとって収穫いっぱいの充実した週末でした。おかげで月曜日の朝のすがすがしいこと! 仕事に行く足どりも普段以上に軽かったです


■会長 本人は別のハンドルネームを希望していたが、SALIDAでは勝手に会長とさせていただきます。2001年のレポート『GSクラブツーリング』にある>>>この状態<<<のときからのことですから。BMWだけのオフ車のクラブ、GSクラブの初代会長でありまするぞ頭が高いっ、へへぇーーーっ! メーカーなどに頼るのではなく、BMWユーザーによる自主的なオフロード走行愛好会を創設した希有な(お馬鹿な)方々のカシラである。tsujiは、レース以外では生まれて初めてバイクのクラブというもの、GSクラブに参加して、多くを学びイッパイ遊ばせていただきました。ソロツーリングの集合体という思想も、この支障、じゃなかった師匠たちから学んだものであります。本人のキャラから、レポートなんて書いてくれないだろうとは思っていたが、やっぱし。いや、あとから送ってくれたら掲載しますがね。この師匠、じつはこの福島林道調査の参加者募集に、一番乗りでエントリーしたのだった。それも、アップ後30分もたたないうちに。かなりヤル気満々ではあったのだが、仕事がどう調整しても調整できない状態に陥り、残念ながら初日だけの参加となった。仕事とツーリングと、どっちが大事なんじゃいっ、と攻めるのはやめましょう。そんな状態でも、初日だけでも参加したその気力は偉い! そしてありがとうございました師匠。


■五十嵐  お初です、SALIDAではね。別冊モーターサイクリスト誌の編集部員であ〜る。以前はモーターサイクリスト本誌の編集部員でもあったため、じつはtsujiとしてはつきあいがけっこう長い。長いが、遊びで一緒に行動したことはなかった。〆切前後(この『後』が付くところがミソ)になると電話をかけてきて「別に用はないんですけどねヨロシク」とだけ言って切る。ガンガンにかかるプレッシャー。電話がないと、もっとプレッシャー。そういうヤツにだな、とっとと原稿を書かんかいホレホレと、一度は言ってみたかったのだよtsujiは。今回、その長年の夢が達成された。しかも、五十嵐の原稿を勝手に校正。ウレシーッ!
 じつはこの人、GSX-R1000/TDM850/スーパーシェルパといったバイクを持っておる。今後は、ただのバイク乗りとしてSALIDAに遊びにきてちょ。バイク雑誌の編集という職務など、いつ異動になるかわからんのだし。
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雑誌の取材を兼ねて参加させていただきました。が、仕事とはいえ「面白そう」と思わなければ、どうして林道走って泥にまみれ、キャンプ場でもない河原にテントを張るなんてイベントに参加するでしょうか?
 バイクは広報車両(編集注:ようするに借り物)のヤマハ・トリッカー。辻さんからは、R1200/1150/100GSなどの高級ビッグオフを酷使して悦に入る輩や、ランツァやDRで毎週のように林道を走る強者が来ると聞きいていました。そんな野蛮(?)な方々を前に、どちらかといえば舗装路指向のトリッカーが、どれだけオフロードな気分を高揚させてくれるのか。その検証が当初のねらいではありました。
 とはいえ、イベント自体に興味を持っていたことは、その借り物トリッカーにキャンプ道具を積載するべく、振り分けバッグやタンクバッグなどを自腹で購入したことを記せばご理解いただけるでしょう。そしてプライベートとしては約5年ぶりの林道ツーリング。というわけで、不安と期待の相乗効果で当日は朝3時に起床。久しく見ていなかったキャンプ道具を押し入れから引っ張り出し、慣れないバイクへの積載をああだこうだと考えて臨みました。
 さて、雑誌の編集という職務上、普段は私が辻さんに指図する立場にあるわけですが(意外とこのオジサンはワガママで厄介です)、今回は言うなれば立場逆転。辻さんに指示され行動。どう振りまわされることやら……という不安もなかったわけではありません。初参加ゆえ、どこに連れていかれ、どんな強者たちと一緒に走るのやら……という思いと同様、辻さんのコーディネートぶりも大きな関心ごとでありました。
 しかし、さすが業界歴25年、バイク歴35年(?)。バイク乗りの機微に触れる先導ぶりには感心至極。トリッカーや自分にとっても、またほかの参加者の方々にとっても手ごろかつ達成感十分の絶妙な荒れ具合の路面状況(偶然?)、しっかり道案内しつつも各自のペースと技量を尊重したペース配分(辻さんの体力に合わせた?)、そして時間配分のさりげないコントロール……などなど、うまくコーディネートされていながら、それに気兼ねすることなく、参加者はそれぞれの走りを楽しめるというあたりは絶妙でした。なお付け加えれば、webサイト掲載用写真撮影のために、バイクの配置やら細部にこだわり、参加者を振りまわすあたりは業界の人のクセか単なるワガママか?
 オフ車を持っていながらも、久しく林道から離れていた理由としては、仕事のせいももちろんあった。ですが、もうひとつ「関東近郊で手ごろに楽しめる林道なんてもうないんじゃん?」という先入観が強かったのです。しかしあるもんですね〜、いい感じの林道が。現地集合現地解散ということで、ソロの気軽さも味わえながら、先導役がいることで、これまで知らなかったエリアをツーリングできる……久しぶりの、いわばリハビリ的林道ツーリングとしては文句なしでした。
 さて、本業の締め切りも過ぎ一息ついた6月某日、新たにツーリングテントを新調。これが今回のせい(おかげ?)でなくて何が理由と言えるでしょう


■さかもと  常連である。SALIDAというwebサイトを開設したことでtsujiは知り合った。それでなければ、こんな一見は気難しそうな野郎と誰がつき合うか。ところが、何度か一緒にツーリングしたり勉強会の生徒として参加してもらったりしているうちに、じつは繊細で気の優しいヤツだということが分かっていった、というのは誉め殺しか? いわゆるオフロードのエンスーとかではなく、オフも好きだが、そんなこと以前にバイクでツーリングするのが大好きな、まあいわゆるお馬鹿である今後ともヨロシク!
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世の中には○○ツーリングと聞いて無性に走りたくなる連中がいる。
世の中には○○林道と聞いて無性に走りたくなる連中がいる。
世の中には○○峠と聞いて無性に走りたくなる連中がいる。
世の中には野宿と聞いて無性に行きたくなる連中がいる。
 もう彼らは病気だ。俺もその部類に入るのだろうか……(編集注:ってアンタほど重傷なバイク乗りはそうめったにおらんぜよ)。
 キャンプサイトでの人それぞれのスタイル。テントの立て方ひとつも個性である。料理も然りである。俺はレトルト派である。理由は簡単だから。あとは酒があれば十分だ。おっと星空も必要だね、これが最高のつまみだ。
 どれが正しいなんてスタイルは存在しない、本当にそう思った。でも確実なのは、いろんな連中と焚き火を囲んで飲む酒は最高だということ。
 俺のテントは、最近これを使うと必ず起きることがある。雨である。今回も降った。それほど降らずにやんでくれた。みんなのパワーがやませたのだろう。おかげで帰りは人数が減るたびに雨が強くなった(笑)。
 トラブル。ツーリング中に起きたくないものだ。しかし、トラブルを楽しむようになったら本物だ。時間と心にゆとりがないと、そうはいかない。俺もいつかはたどり着きたい境地である。
 以上、今回はクールに決めてみましたっ


■部長  常連であります。この人、じつはBMWのR1150GSも持っているのだが、今回はヒヨってか、ランツアでご出勤。四十路すぎて気弱になったか奮起せよ中年ヲヤジ! とはいうものの、じつは最近YZF-R6を購入。棺桶に入る前にスーパースポーツをモノにするのだと一念発起である。ぜひとも頑張っていただきたい。本来は仙台の住人であるが、この企画の実施日においては地元栃木に住居があった。しかしツーリングのあと、急きょ仙台へ異動の指令が。さて、明日はシンガポールかインドネシアか?
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やっぱりキャンプは楽しいです。
 川の流れしか聞こえない夜は、川の音がうるさいことを気づかせてくれます。テントで寝ているときに雨が降れば、雨音の大きさを感じさせてくれます。自然は優しいけど厳しいですね。今回のツーリングでも随所にそれを感じさせられました。
 それと、他人を思いやれる人たちとのツーリングは楽しいことだらけでした。私も、もっと他人を思いやれるようになりたいものです。まだまだ状況判断が足りないと感じた今回のツーリングでした。
 次回はもっといっぱい楽しめるようにバイクの整備も進めます。今回はサスペンションと荷物のバランスが悪かったように感じてます。そろそろいろいろ見直しをかける(かけなければならない)時期=走行距離になってきたようです。
 とにかく土の上は楽しいことを再認識しました。これからの自分の走行エリア(選択)が変わるかもしれません。またまた、楽しみです


■nao  お久しぶりのご対面でした。仙台の住人で、小川部という怪しげな遊び人グループの一員である。今回乗ってきたF650GSダカール以外にも、R1100GSやCRM250R、ドゥカティのなんとかなど所有していて、うらやましい限り。じつは今回のツーリング直前、風邪を引いてしまったらしい。会社も休んでいた。しかし諦めきれず、土曜日の早朝、奥方に気付かれぬように、そぉ〜っと家をあとにしたらしい。すぐにバレるのにねぇ、帰宅後にどんな言い訳をしたかをぜひぜひ聞きたいものである。ありがとう!
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この日のために、バイクをメンテした。予備のタイヤチューブも用意した。奮発してチタンのコッヘルも買った。
 しかし不覚ながら風邪をひいてしまった。体調が思わしくない。それでも今回もまた、楽しませてもらいました。林道にキャンプ。キャンプ場ではなく、純然たる自然の中でのキャンプ。非日常がそこにはありました。
 タンポポが、たくさん舞っていたのが印象的でした。川もキラキラ輝いていた。焚き火が最高に楽しかった。
 そして林道走破。崩れていようが積雪があろうが轍1本を通せるスペースがあれば進む。どんどん進む。ひとりで行けないときは、みんなで協力して進む。これがまた楽しい。
 秋の雪が降る前に、ぜひもう一度行ってみたいところでした


■アオゾウ  お久しぶりのご対面でした。本来は仙台の住人であるが、今は郡山あたりに単身赴任しているらしい。小川部系である。
 愛車は今回乗ってきたアフリカツインのほか、TT250R、それから確かYZF−R1も。普通の服を着て街を歩いていたら、ただの大人しそうなヲジサンであろうが、じつはなかなかアグレッシブなのである。傷だらけのアフリカツインがその実態を物語る。ツーリング中にしても、やたらと騒ぐでもなく、というよりは口数少ないのだが、存在感は目一杯。このお方がいると、ツーリングの和やかさとお馬鹿加減が格段にグレードアップする。また遊ぼっ!
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福島林道調査は今回で2回めの参加であります。
 前回は林道調査をさぼり釣れないルアーを振っていましたが、今回は林道調査もし、晩のおかずもゲットし汚名挽回! ちょっと小さかったけど、まっ、キャンプサイトで20〜30分間だけの漁だったのでこんなもんでしょう(編集注:今回は確実な釣果を目指してミミズで釣りましたねぇ)。
 さてさて、林道のほうは前回のような岩割り作業(編集注:2001版を見よ)もなく無難な走行が続いていた……と思ったら、最後に連続した崩落個所が。以前の辻さんなら率先して突破指令を出したのだったのが、今回に限っては(?)引き返すとのこと。思わず、大人になったなぁ〜と思いながら、ひと安心してました。
 そしてキャンプといったら焚き火。久しぶりに、この火を使って魚をホイル焼きに。1匹めはまずまず(編集注:お裾分けを食べさせていただきましたゴチ)。しかし2匹めは炭になってました、岩魚さんごめん。
 皆が作った料理を堪能しながら、徐々に酔っ払いに進化。前回のような醜態写真も撮られることなく(編集注:んなこたぁねーぞシッカリ撮影)二日酔いの朝を迎えました。
 2日めのメインは蕎麦屋と勝手に考えてました。期待に胸を膨らませ店まで行ったのに……また今度、食いに来るぞ!!!
 今回は、前回と同じくTT-Rでの参加を目論んでいたのに、アフリカ象のリクエストがどこからか〜。2回めの参加だし、以前に走ったルートに近かったこともあり、軽くOkの返事をしたのですが、帰ってから体じゅうが筋肉痛(編集注:歳じゃないの)。やっぱり、もっと軽いのが欲しい!
 この時期、新緑が綺麗でまぶしい。やっぱり自然っていいなぁと実感した2日間でした


■パンク  最後はやっぱ、この人に語っていただきましょうPUNKどの。今回の主役は遠路静岡県よりやって来てくれた多謝。
 彼と初めて会ったのは、有料企画の勉強会だった。当時はまだ長髪だった。そして乗ってきたのが、セルなしセロー225、それも非常に使い込んだヤツ。ほかにもドゥカティ916を持っていて、けっこう気合いの入ったヤツだなぁとtsujiは警戒したのであった。しかしながら何度か一緒に走るうちに、内に秘めるナイーブさや優しさが少しずつ分かっていったのである。とくに今回は、ガタイはでかいし風貌もコレだしの見た目イメージとは大違いの、ガラスのような繊細さを確認。一方で、初お披露目のヤマハTT600Rをダートで全開かますパワーも持っていた。この自称27歳のヲジサン、まだまだ開発の余地がありそうでtsujiは楽しみであるヨロシク!
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今回、ワタクシの最大の目的は「旨い蕎麦」だったのに……休み(涙)、残念すぎる。
 しかしですねぇ、最後の林道がメチャクチャに気持ちよくて、残念気分は消え去ってしまいました、というか、そのときは残念気分を忘れてた。TT600Rを上手く走らせる方法もいくつか見つけちゃったし、ますます気持ちよくてチョ〜〜〜楽しんでしまった。
 それとキャンプサイトで、周りのテンポをちょっとは気にしつつも、自分のやりたいよ〜にやる、というスタイルがまた非常に気持ちよかったなぁ。とても大人な感じ。あれは正しく公道走行と同じ「他との関わり方」ではないだろうか。キャンプツーリングに慣れてくると、あんな具合にできるんかなぁ。号令もタイムスケジュールもないのに、キメどころではちゃんとまとまってた。お見事!
 キックスターターが壊れて皆さんに迷惑かけまくってしまったけど、次はキックとスタンドを交換して、またぜひ行きたいです。アウトドア関係の修行を積んで点火系を強化するので(笑)お願いっ、ご一緒させてっ


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■tsuji@SALIDA てなわけで皆の衆、またいつかどこかで。