☆6月29〜30日 冷麺&焼き肉ツアーin盛岡



 SALIDAのイベントは、東北方面でもけっこう展開しているとはいえ、せいぜい仙台あたりまでが多い。「でもね」と、盛岡在住のセンチョーは前回の仙台イベントに参加したとき切り出した。
「たまには岩手にも来てくださいよ。いや、関東方面の方々には遠いっての、わかってます。だけど、いいところなんですから。下道を信号ひとつもくぐらずに、100kmくらい連続で、スイスイと平均○○○km/hくらいで快走また快走ですよ、これホントの話。そんな極秘の快走ルートへご案内したい。それに、極上の冷麺と焼肉も……」。
 その話を聞いた途端、SALIDAのメンバーの多くが最初に思い描いたのは、快適な道でも雄大な眺めでもなかった。
『なに、冷麺! かの有名な盛岡冷麺の中でも、極上中の極上品だって!!!』
 面食いな上に麺食いな麺々、じゃなかった面々でありまして、関東からだと片道の移動だけで500km前後というのに、にわかにその気になったのであります。こうなると、準備は素早い。センチョーは入念にルートの下見をしつつ、老舗の焼肉屋さんと宴会のセッティングやらホテルの手配やら。栃木在住の「部長」は関東組のとりまとめに入る。参加希望者が続々と手を挙げる。
 で、6月29日の土曜日当日。昼すぎに東北道は一関インターへぞろぞろと集まったのは、東京/千葉/栃木の関東から7名、福島と山形から各1名、仙台から3名。それら北上者たちを迎えるため南下してきた盛岡組が8名。結局、つじを入れて総勢21名じゃ! こんなに集まろうとは思わなかった。食い気を刺激されるとひとたまりもない面々であります。
 もちろん、冷麺も焼き肉も旨かった。スケールのでっかい景色も、極楽快走ルートも最高だった。天気は、つじのイベントですから梅雨時期だろうが関係ないって、上の写真のとおりでございまするぅ。お初の顔合わせもいっぱいあって、そういう意味でも楽しかった。
 そんなこんなの大騒ぎの2日間を、参加できなかった多くの方々にも楽しんでいただきたいと思います。では、始まりぃ。


●オンボード・カメラでの中継です



一関インターに集合した面々は、うだうだ言わずにさっさと出発。インターから信号を3つくらい通過して2〜3kmも走ると、どーだこの景色。これより先の100kmくらいは信号がないのだ。それも、すごく気持ちいい道なのだ。道の脇には吹雪避けのフェンス(夏だからフラップは開いている)などもあって北海道のようでもあるが、またひと味違う雄大ニッポン原風景。今回のレポートではいつもと趣向を変えて、アングル&ズーミング調整自由自在オンボード・カメラの映像でたっぷりと岩手の風景を楽しんでいただきましょう。
しかしなぁ、岩手組の速いこと。ずーーーーっと○○○km/hくらいで走るものだから、こっちも○○○km/hくらいで走ってるんだが、すぐに見えなくなっちゃう。もちろん、要所では幹事役の数名がきちんと道案内するから迷う心配はない。それに、バイクは自己責任の乗り物であって、自分のペースは自分で決めるもんだ。そういう不満文句ではなしにですねぇ。普段は伊豆や箱根などを走っている身としちゃ、その走りのスケール感に戸惑うやら、羨ましいやら、なのであります。ヨーロッパの道を走ってる感覚なんだよ、と言っても理解していただける方は多くないかもなぁ。とにかく、ロケーションが最高です!


●すごい台数です、それにいろんなバイク



走り始めたころは、お天気はボチボチだった。時々小雨がパラッときたり、ガスが漂ったり。でも濡れるほどじゃないし、そのうちよくなるよ、前夜つじは入念に剃髪したんだから。それに、遠くの景色が見えないだけで、走ってる人間にとってはじつに爽快だった。おっとメンバーがバラけてきたから、道端で集合……って、この台数ですよ。でも、この台数が簡単に道端で集合できちゃうんですね。それだけ道がすいていて、広々としていて、真っ直ぐなところも多いってこと。

ちょっとした駐車場を見つけて休憩タイム。しかし、ずいぶんとバラエティに富んだ車種が集まりましたね。どれどれ。

FZS600はレギュラーメンバーのyouminさんですが、何か企んでるな、その大きな荷物。今回はCBR929に乗るSALIDA初参加の若者POP君をシモベに表れました。銀色FZS1000はセンチョーさんの愛車です。

アフリカ象が2頭もいますね。単に象、ときにはアフリカツインなどとも呼ばれるこのバイクは、いいツーリングバイクでオフも意外なほど走れる。SALIDAではなぜだかビッグオフが増えてきましたねぇ、そのうち600cc以上限定のオフロードツーリングでも企画しようかな。

こちらはBMW軍団。ビッグオフのGSは部長の愛車で、それにロードスターやRTなどが……あれ、新型RTもいたはずだが……撮り忘れたか? 何しろ数が多くてごめんなさい。

さらに、盛岡組は外車が多くて、モトグッツィは1100スポルトに加え、4バルブのチェンタウロというレアものも。ドゥカティのモンスター共々、ブリブリ元気に走っておりました。

レアな、ということでは、この2台を紹介しないわけにはいかない。左はタイホンダの水冷2スト単気筒NSR150で、ちっこいけど元気バリバリのマシン。その後ろに隠れているR1-Zも、まあレアなバイクに入っちゃうかな。右はカワサキの水冷4スト2気筒500ccのER-5で、バランスのいいバイクではあるが滅多にお目にかかれない。ERに乗ってたのは前回の仙台イベントのレポートで広角レンズの餌食になった娘。今回はまともなポートレートを撮影するつもりでいたんだけど忘れました。ホントに忘れたんだからね。ERの後ろに隠れているwhat!氏のFZ400も、とってもいいバイクなんだが、レアな部類に入ってしまうかも。おっと、SRVという、つじ大推薦のレアバイクも新小岩から来ていたんだが撮影し忘れた、ゴメン。


●晴れたぞぉ!



それぞれのバイク自慢などして出発してみれば、どんどん天気が良くなる。それじゃってんで、記念撮影。本当はバックに雄大な山々が見えるハズなんだけど、この日はお山を拝めませんでした。でもいいじゃん、明日はきっと見えるさ。

ところで、今回のツアーで最も注目を集めていたのが、このガーリック君。何しろこのデッカイ体格で、この荷物を背負って、ちっこいNSRにまたがって、ビィィィィィーーーーーッと500km以上も全力疾走で千葉は習志野からやってきたんだ。岩手に着いてからの下道も、大排気量車と互角に150kmほどを一気に全力疾走して、写真は夕方の盛岡市内での余裕シャクシャクの図。そりゃー目立つよ。すばしっこいバイクとはいえ、高速性能とか長距離の快適性とかはねぇ、と思えるのだが、ガーリックはずーっと楽しそうだった。掲示板などには何度か登場していたが、実際にSALIDAのイベントに参加するのは今回が初めて。でも、このとおりもう完全に仲間状態で、夜中までドンチャンやっておりました。


●いよいよメインイベントである?



快適に走って宿に着いて初日は終わり……ではない。お待ちかね、焼肉と冷麺の宴会であーる。みんな、呑むわ呑むわ、食うわ食うわ。で、つじはそんなのほっといて盛岡の姫君、ドカモンとツーショットを決め込む。ドゥカティのモンスターに乗っていたから「ドカモン」にしといたよ、だって「モンスター」じゃあんまりでしょう。てなことやってたら冷麺や焼肉の写真とか撮り忘れましたが、デジカメ写真なんか見ても味はわからん、食べなくちゃ。そりゃーもう霜降りの分厚いとろける上質カルビとか、コクの深いスープと超コシの強い麺に芳醇な旨みに満ちたキムチを突っ込む冷麺とか。そういうのが食べきれないくらい次から次へ。さらにセンチョー差し入れの北海道ホタテ2kgにビールが1ケースに日本酒が2升。極楽じゃ、極楽。

と、我々がドンチャンやっている横で、せっせとサービスに励むこの人は、このお店「食道園」の専務(と盛岡組が呼んでいた)の青木さん。昼間はBMWのロードスターに乗って我々の道案内をしていて、盛岡市内に入る直前に消えたと思ったら、先まわりして店の仕事をしていたというわけ。ご苦労様です、ホントに。ただ、今後SALIDAでは青木さんと呼ぶことは少ないでしょう、やっぱ「冷麺屋!」ですよね、ねっ! その冷麺屋!のこれが「夜の顔」です。


●盛岡の夜は長い



いやーっ、ご馳走様でした。ってわけで、お店の前で記念撮影。貧弱なストロボに頼らず手持ちでスローシャッターを切ったので、少々の手ブレはご勘弁って、酔ってたせいもあるけど。あーあセンチョーさん、真ん中で完全にデキアガッテますね。
この食道園、じつは盛岡冷麺の「発祥の地」の、その中の「発祥の店」なんです。このお店から、盛岡の冷麺が始まったという、誇り高き特級の老舗なんです。観光案内本なんかにも載って有名になってますが、ガンとして手作りの姿勢を変えてない。盛岡のバイク好きのたまり場のようでもあり、これをご覧の皆さんも一度はいってみることをお勧めします。盛岡の繁華街のど真ん中にあるよ!
食道園>>>盛岡市大通1-8-2 TEL=019-651-4590
冷麺屋!>>>sfida-ie@nifty.com

で、靴を履くのも苦しいほど食って呑んで、朝も早かったしホテルへ戻っておやすみなさい、とはならなかった。「ちょっと甘いものとコーヒーでも」と言い出したのが、一部の有志どころかこの人数。甘いものは別腹ってことね。それで終わるかと思ったら、さにあらず。「腹の中をスッキリさせるために、強めのアルコールでも」と誰かが言い出した。つじが言ったという噂もあるが定かではない。そして見つけたのが、右のジャズ・バー。これがよかった。気さくで、しかしシッカリ洒落を効かした店内の雰囲気。カウンター・バーのほかに、店の奥にはこんな粋なテーブルがあり、そこには由緒ありげな使い込まれたギターが2本、さりげなく置いてある。そのギターを無造作に手にするKazoo君、あとで元の持ち主を知って青ざめていましたとさ。とにかくここもお勧めです。HPも洒落てまっせ。
AYANO'S BAR>>>http://www.ictnet.ne.jp/~ayanos


●2日目も快調に疾走また疾走



ベッドに入ったのは2時ころだったかなぁ。でも2日めの朝、7時30分出発だったんだが、みんなシャキッとして登場しました。仕事の日より、なぜか明らかに目覚めがよい。仙台からこの朝に来た連中も元気元気。都合で初日だけで帰った連中もいて、メンバーの一部に入れ替えがありましたが、総勢人数はほぼ同じです。そして、盛岡市の中心街を15分も走ると、またもやこの快走情景。東京や神奈川の人間にとっては羨ましい限りであります。盛岡組が徹底して信号のない道を選んでくれているにしても、とにかく、ガンガン走れます。ガンガンだけど、気負いはいらないストレス皆無の爽快痛快スパーッと快走快走快走快走快走快走快走の連続であります。本日のオンボード映像は、昨日の銀GSに代わり赤GSよりお届けであーる。で、小手調べにやってきたのは、小岩井農場。広大な敷地のほんの隅っこで牛と戯れるの図。どのくらい広大か、地図を見てごらんよ!


●岩手山へ駆け上がる



早朝のうちは曇りっぽかったけれど、だんだん晴れてきた。お山も見えてきましたぜ。さあ、名峰岩手山へ向けて加速じゃ加速じゃ。

駆け上がってきたのは、岩手山麓は網張スキー場の駐車場です。素晴らしい天気、素晴らしい眺め。気持ちいいヨーッ。岩手山を拝んだことがない関東組の多くは、もうこれで大満足です。しかし、こんなもんじゃぁーないんだ、誇りの岩手山を絶対拝ませてやると、盛岡組は気合いが入ってます。
ところで、この日はジモピーのTダバーも登場。なかなかキマってますね。その騎手、じつは前回の仙台イベントで泥遊びしてた娘なんだけど、だぁーれだ?


●極楽ワインディングの連続じゃぁ!



網張をあとにして、今度は岩手山の反対側、北側へまわろうと駆け下る。走る、走る、走る走る走る走る走る走る。盛岡組が、広域農道などをつなぎ合わせて組んだ極秘快走ルートであーる。持つべきは友だ。この気持ちのよい道、極楽のワインディングであります。もちろん、隊列走行などという野暮なことはいたしません。つじは、そういうのは大嫌い。道がわかりにくい市街地ならともかく、自己責任ですよ自己責任。飛ばしたいヤツは飛ばし、景色を眺めながら流したいヤツは流す。おおっ、空がどんどん青くなる。東北の空の青。岩手の空の青。サイコーじゃ。

網張から半ば下ったところで、岩手山が最も勇壮に見えるビューポイントにて一時停止&記念撮影。しかし、まだ頂上のほうは雲の中でした。もう少しなんだけどな。つじは以前に何度か来ているからいいが、岩手初体験の諸君には見せたかったぞ。と思いつつ名物の「焼走り」(浅間の鬼押し出しみたいなところ)へ移動したらピーカン明瞭の岩手山を拝めて、それがトップの写真だったわけ。そしてもう少し下れば、平地からもこのようにお山を拝めました。


●口直しの渓谷風景から八幡平へ



信号なしガラすき道路だけをスイスイ、バシューンと走って岩手山の北側へ出たら、いきなり現れたこの絶景。水がすごい色をしていますが、じつはこれ、温泉なんだそうな。その流れが、はるか眼下に流れ落ちる。そして周囲の豊かな緑。この橋の上での休憩は、きっちり計算されたものだったようですね。いくら快走ルートとはいえ、そればっかも飽きるでしょう、という心遣いの細やかさ。ジモピーならではの地の利を活かした道案内、というだけではないですね、そこにあるものは。素晴らしい! 感激! 感謝!

で、ここでゆっくりしたら、今度は天下の名所、八幡平(ハチマンタイと読む)へ登るぞぉ。登れば登るほど濃さを増す、この空の青さ。まさに蒼穹であります。

脇に岩手山を眺めながら、どんどん登る。雪渓をシタタカに蓄えた観光名所の大混雑頂上駐車場付近は、あえて素通り。走りながら眺めて、走りながら撮影です。この、大地を走り抜けるエクスタシー、最高だぜ!

静観するのは観光バスで来ても可能だが、こうして大地と蒼穹に包まれた澄んだ大気を駆け抜ける快感は、バイクならではのもの。スタティックではなく、流れる時空を愉しむのも素晴らしい。つじは、そう思います。まあ、関東組などの帰路も考えての盛岡組の設定でしょうが。じっくり眺めたいヤツは、またひとりで来な!


●このアイスクリームは旨い!



八幡平から駆け下ったところで、知る人ぞ知る(らしい)アイスクリーム屋さんへ。小さな店なのだが、人はいっぱいでした。何しろ牧場だらけのエリアですから、そりゃー美味しい牛乳はいっぱいです。アイスクリームも旨いものができるはず。ホント、旨かった。とは言えですよ、よく食うなぁ。ひとりで一度に2個という人も何人か。そこからさらにオカワリした人も????? だぁーれだ! ちなみに、これは昼食前。お昼は、また別腹だたようで。

そして、また快走、快走、快走快走快走快走快走快走快走。最後のステージにも、シッカリと岩手山を正面に眺めるルートが演出されていました。すごい気配り。頭が下がります。


●楽しかったね



最後の記念写真で、前列でキャプテンハットを被るはセンチョーさん。この帽子がいたくお気に入りで、だからセンチョーなんですね。後方でひとりメットを被るは部長であります。幹事役のご両人、ご苦労様。
いやーっ、思いっきり楽しんだ2日間でした。下界へ降りて昼食の後は、それぞれがそれぞれの道を辿って家路につきました。関東組の場合は仙台から南がそれほどいい天気ではなかったが、霧雨程度だったし、そもそも梅雨だぜ贅沢言っちゃいけません、岩手は極楽だったんだから十分であります。なお、1名はそのまま、盛岡組の一部も翌日には、北海道へと旅立ったとさ。なんとも極楽人間たち、はぐれ雲のごときであります。

今回のツーリング企画は、センチョーや部長の東奔西走で実現したのはもちろんですが、最後はこの冷麺屋!さんへの感謝でシメたいと思います。これ、冷麺屋!の「昼の顔」です。あれ、前日はロードスターだったのに、今日はK1200RSですか? メットやウエアも色を合わせて替えてきてますね、お洒落ぇ! よく聞いてみると、ほかにもRTとか、それからドゥカティとか……。「こうなったのは、つじの責任だ」と言ってましたが、知ぃらないよぉー自己責任ですからバイクは。だけど、また食べたいあのカルビ、あの冷麺。また走りたいあの道。何より、またご一緒したい盛岡組の面々。この次も、よろしくお願いしますねっ。いや、バイクは楽しい。