☆5月26〜27日 ステップアップスクールin仙台



 各方面で行ってきた、つじ・つかさのライディング・インストラクション。それらを1回以上受講した経験のある方々を対象とし、さらに一歩踏み込んだバイクとの関わりをマスターしていただこうという企画が開催されました。題してステップアップスクール。ライテクは基本に始まり基本に尽きるものですが、基本をある程度理解した上で具体的なテーマをさらに突き詰めてみようというものです。主催はバイクショップのYSP仙台東さん。岩手から来た方も含む11名様に、徹底したマンツーマンの指導ということになりました。
 今回のテーマは「スロットルワーク」。初日の土曜日はまず、クローズドコースでいくつかの課題に挑戦しつつ、そこで体験したバイクの挙動の裏にある理論を考える頭のチューニングをしてもらいました。次に、イメージどおりの走りを実践するために、牡鹿半島周遊ツーリングへ。事前に目印など設定されていない公道で駆使できてこそ、テクニックの真の価値があるというものです。理屈で頭デッカチになるのが目的ではありませんからね、テクニックは遊びの手段です。不安定な天候が予想されていましたが、行ってみれば時折薄日も射すくらいで、暑くも寒くもないほどよさ。ツーリングを楽しみながら、次々に提示される課題にチャレンジしたりレクチャーを受けるには好条件でした。上のタイトル写真は半島先端付近の名所、御番所公園での記念撮影ですが、つじの後方には霞の中に金華山も見えています。
 翌日曜日は、自由参加のエンジョイツーリング。初日に受けたレクチャーの実践でもありますが、課題の提示なんて堅苦しいことはなしです。やっぱり、バイクは楽しく遊ぶためのものですからね。こっちだけ目当てにやってきたライダーも3名いました。目指すは秘境の温泉。最高のお天気のもと、贅沢すぎるほど贅沢な東北の緑を堪能したのでした。いやー、気持ちよかった。
 こんな、オリジナル企画を日本全国各地でやりたいと思っています。オリジナルですから、インストラクション方法も遊び方も、参加者数の規模も、いろんなパターンが可能。興味のある方は、つじまでご一報ください。
tsuji@aerodevice.net


●朝一番のケジメです


さーて、これからインストラクション開始、というところ。遊び道具のバイク、つまりは遊び方教室ではありますが、イイカゲンな気持ちでは真の技術を理解しにくいし、ケガをする可能性だってありますからね。走る前に講釈するつじの図。ケジメです。
優しく(?)見守るのはYSP仙台東の齋藤マコト社長。オンでもオフでもバイクの達人で、関係者の間では知る人ぞ知る著名人なんです。バイクの本当の楽しさを広め、そして事故を減らそうと、この企画を実行してくださいました、感謝! 現場では参加者の方々の写真をバリバリ真剣に撮影されていて、その写真もサービスのひとつ。さらに牡鹿半島ツーリングではサポートカーの運転、昼食の手配など、大忙し。ご苦労様でした。仙台市宮城野区のお店(022-258-9878)に行けば会えます。


●お手手つないで???


フル加速&フル減速をひとしきり行った後のレクチャー風景です。何をやっているかというと、加減速時の体のホールド方法の勉強なんですね。それは下半身だ、とか、ニーグリップだ、とか、決まり文句はみんな知っているんですが、「知ってる」と「分かってる」と「できる」は違う。そして、じつはもっと重要な基本があるんですよ。それは「お尻」と「骨盤」なんですがね。ま、そのあたりを加減速Gの替わりに腕を引っ張ったり背中を押したりしながら頭と体で覚えてもらおうというわけです。しかし、雨がちらほら……。いや、つじの予定としては、この時間帯はもっと降るはずだった、降ってほしかった。バイクの繊細なコントロールをマスターするにはウエット路面が適しているのに、ほんの小雨です。


●実践ツーリングへ出発だぁ


適切なスロットルワークや、それを行うための体のホールドなどの基本トレーニングをクローズドでやったら、公道での実践ツーリングへ出発。やがて小雨も上がって天候が安定し、休憩場所でみんな雨具を脱ぎ始めました。ここで、つじはレインウエアの講釈。ライディングギヤ次第で走りが変わる、バイクの楽しさが倍増するんですよ、ほんと。昼食場所では女川湾もすっかり見渡せる天気に、ってんで記念撮影。齋藤社長の右は、この企画のディレクションをボランティアでやってくださった「部長」さん、左は翌日のツーリングをまとめてくださったnaoさんです。


●男ばっかでニケツ大会???


コーナーではここでスロットルを開け始めて、こういう具合に開け込んで、途中で戻すときはこんな感じに……なんて言葉で説明されても、なかなか納得できないもの。クローズドならパイロンとかを置くのも目印になりますが、実際の公道にそんなものない。そこで、つじの企画ではタンデムインストラクションというのをやる場合があります。これが、なかなか好評。
参加者がつじの後ろに座って、実践的かつ感覚的に覚えるというもの。つじと参加者はインターコムで結ばれているから、互いに会話しながら走れます。「ここで開けるんだよ」……「体重移動との関係は?」……「それはこういう感じで」……「じゃあ下り坂なら?」……「ほらこのとおり」ってな感じ。走りのペースはご希望どおりに。もちろん希望者だけの任意試乗でありますが、タンデム試乗体験を終えた人の「分かったぞぉ俺」みたいな声を聞いて、「僕もぉ」と希望者がどんどん増え、この日も大盛況でした。走り続けるつじ。イントラは体力だ。


●温泉ツーリングにも行ったぞ


翌日の日曜日は、お楽しみ温泉ツーリング。前日のインストラクション参加者のうち何人かは都合で来れませんでしたが、替わりに岩手から1名、東京からは女性2名が遊びに来てくれました。朝からいいお天気。青空にそびえる蔵王を眺め、無茶苦茶に美味しい東北の緑の中を快走、快走、また快走。お昼ご飯を食べたスキー場は、ひろびろとした草原が広がっていました。その食堂で「普通の人は食べられません」と注釈のある特大カレーライス(3人前以上は確実)を注文したkazoo君、なんで目隠しなんでしょうねぇ。ちなみに、彼は「普通の人」ではないらしく完食しましたが、夕方までカレーの匂いが口に充満してたそうです。


●ここが名物のスイッチバック


目指すは山形県米沢市の南東にある姥湯温泉、とは聞いていたが、つじはその辺の地理は詳しくないので、詳細は幹事のnaoさんに任せっきり。信号がほとんどない快走ルートの連続に、なんと楽ちん、と安心して追走していたら、アマかった。やはり仕掛けがあった。温泉まであと十数キロのところからは、クルマ1台がやっと通れるほどの幅狭い、簡易舗装みたいな荒れた路面の、急登坂の、山深いブラインド急カーブの、ほとんど林道状態。ま、こういうのも攻めがいがあっていいや、と突き進めば……やがて極端な急登坂の極端な鋭角S字が登場。クルマはハンドルを切って曲がれず、一時停止→バック→一時停止→前進となる。つまりスイッチバック。しかも、ここはダート路面。バイクは、曲がるのも大変だが、一時停止した場合には再発進も大変。これ、帰りの下りで撮った写真ですが、うーーーん、写真じゃここの困難さは出ないなぁ。ZX−9Rで苦戦するのはtagyさん。そんな場所もマジェスティで平然と走るのは齋藤社長。行きの登りですか? 混乱状態で写真すら撮る余裕もなかった。ま、大事はなかったですけどね、体力はみなさん、かなり使ったようで。


●ここが秘湯の姥湯温泉


スイッチバックから2キロくらいダートを走ると、突如として眼前に険しい山肌がそびえ立つ。左写真の、吊り橋が架かった滝の奥に、チラッと山小屋が見えるでしょう。そのもう少し奥に、目指す温泉があるんです。なんとも野趣あふれる、ここは姥湯温泉。女性専用の囲いが付いた風呂もあるんですが、やっぱりこの豪快な景色の中で、みんなと一緒に湯に浸からなくっちゃ。ニッポン人ですから。ってわけで、記念撮影であります。youminさんとkaworiさんの色香に、最前列のシゲさんは酩酊か? 後方のノブ君、ちゃんと隠しなさい、って言ってる撮影者のつじはタオルがズッコケそうになって慌てたせいかピンアマ写真でした。
と、大騒ぎのツーリングでありましたが、解散場所では、次はいつにするかの相談が始まっていました。みんな、また遊ぼうな。